2016年6月12日日曜日

6月を迎えて(支援物資について)

6月1日に羽田を発たれたシスター吉田から、6月3日の早朝にシエラレオネのルンギ空港に無事着いたとのメールを8日にいただきました。現地に戻られたら、会報12号のために,できれば短くても報告を・・・とお願いしていましたが、真夜中になっても汗が噴き出すような暑さと、留守中の山なす仕事の処理で「原稿はとても無理・・・。支援者の皆様には無事に戻ったことと、帰国中の
感謝を宜しくお伝えください。感謝!感謝!!・・・です」とのことでした。

 
▼  会報12号の編集はほぼ終了し、今、最終校正中です。予定通り6月25日には発送できる見通しです。今回の会報は5月16日に開催した「シスター白幡とシスター吉田を囲む会」の紹介が中心になります。現地からの報告や写真は少なく、文字ばかりの紙面になっていますが、届きましたら是 非お目通しをお願いいたします。


                           真剣なまなざしで話を聞く OLGの中学生 


▼  スペースの関係で会報には載せられなかったいくつかの情報を紹介します。


時々、支援者の方から「シエラレオネに何か送ってあげたいが、どのような品物がいいのか?」との質問を受けます。また、お送りしたものが本当に現地で役立っているのか、喜ばれているのか・・・と心配になることもあります。そのことをシスター吉田にお聞きしましたら、日本からの支援物資はありがたい物ばかりでいつも感謝しているとのことでした。(正直、他国からの支援物資の中には『ここはゴミ捨て場では無い』といいたくなるような物も時々あるそうです。)


OLG校は女子校だし、先生方もシスターなので、男子物は不要なのではと思われることもありますが、メキシコから来られたシスター エルナンデスの提案で、数年前から男子物などはバザーのようにして保護者や村人に格安で売っているそうです。その売り上げで幼稚園の遊具や小学校の教具などを購入しています。また、暑い国なので衣類は夏物だけ・・・という印象が強いですが、秋冬物でも、素材が軽い物だと喜んで着ています。(子どもの写真にも、時々ヤッケのような服を着ている子が写っています。)


文房具類も、とても貴重です。鉛筆などは真新しい物でなくても、まだ使えるものなら歓迎です。文房具などは、シスターがしっかり管理していないと、直ぐに無くなってしまうという悩みもあるそうです。鉛筆やノートなどは、使い切った物を持参した子どもに次の物を与えるようにしているそうです。


食品類は難しいです。輸送に半年はかかると思って賞味期限を確認してください。赤道を通過しての輸送ですから、暑さに弱い物も送れません。


個人で送っていただく場合、航空郵便ではとても高額になってしまいますし、航空便よりも船便の方が届く確率は高いようです。以前は、10箱送っても7箱しか届かなかったり、箱は届いても中身がごっそり減っていたり・・・ということもよくありましたが、近年は、ほぼ確実に届いているそうです。でも、同時に送った荷物が一つだけ数か月遅れて届くようなことは今でもあります。


送りたい物があるけれども、箱詰めにして送るほどの量ではない、という場合は、本部にお送りいただければ、ある程度まとまった時点で荷造りして送ります。


個人的に送られる場合の宛先は、下記の通りです。私書箱に入らないのでは・・・との心配はありません。荷物が届くと郵便局から連絡があり、シスターが受け取りに行きます。


 OLG Schools   Sr.Yoshida


 P.O Box 14, Lunsar, Sierra Leone, West Africa




▼  先日の“シスターを囲む会”に出席しておられた医学生の方が、この8月に現地での医療ボランティアに出かけることが本決まりになったそうです。また、同じ“囲む会”に出席されていた方の娘さん(大学1年生)も、来年2月頃にシエラレオネを訪問する計画を進めています。


こうして、若い方々がシエラレオネに関心を持ってくださることはとても嬉しいことで、その報告を聞けることを楽しみにしています。                                                                                 (菅野勝治郎)