2022年8月31日水曜日

年度末を迎えて

“ともに歩む会”は、831日が年度末になります。2022年度1年間のご支援、本当にありがとうございました。年度末ギリギリになってしまいましたが、826日に6月分と7月分の給食支援費150万円とMI校の多目的支援費27万円を送金できました。MI校多目的支援は予算の半分弱になってしまいましたが、その他は年間予算をすべてクリアして送金できました。1年間のお支え、心より感謝いたします。詳しくは101日発行の会報37号で報告いたします。

 


OLG中学校の授業風景

年度末に当たり、現地の会計責任者シスターエスメラルダさんから財務年次報告が送られてきましたが、驚いたことが一つありました。今年の3月から、政府からの給食用食糧の配給が再開されていたとのことでした。こちらからは、何度も政府からの食糧配給は再開されないのか?と、問い続けましたが、“再開された”との明確な返事はいただいていませんでした。きっと、“今回限りになるのでは・・・”との不安があってそのようにされたのだろうと推察しています。

当会としては22年度の給食支援費は政府からの支援があるものとして減額した予算で送っていましたが、23年度は給食支援費を増額した予算を立てました。その際にシスターエスメラルダからは「給食支援費は22年度通りで何とかやっていける」との連絡がありましたが、このような事情があったのだと、合点した次第です。

そして、政府からの食糧支援が再開されたことは、現地の自立に向かっての大きな一歩になると思いますので、喜んでその情報を受け止め、予算の練り直しに取り 組んでいます。

 

シスター白幡の日本滞在は923日までです。17日の総会にも出席していただく予定でしたが、近くのクリニックで診ていただいた所、国際医療センターで脳の検査を受けるように言われ、そこではさらに24時間の心臓検査を受けるように勧められて、16日・17日にこれを受けるそうです。総会に出席いただけないのは残念ですが、兎に角、日本滞在中にできることはすべてやって、アフリカに復帰していただきたいと願っています。



    MI職業センターの調理実習


 816日の英字新聞 NewYork Times に掲載された記事を、スタッフの田中マルタさんが翻訳して届けてくださいました。

 

物価上昇の不満が溜まってフリータウンでデモがありました。前月は静かなデモでしたが、今回は暴力的なものになりました。少なくても、4人の警察官が命を失い、何百人の人がつかまりました。

シエラレオネの人口の約30%が慢性的な飢饉の状態にあります。人口の半分が貧因層以下で生活しています。農業を営む人たちが、2倍になった肥料代に苦しんでいます。とってもやっていけない状態に落とされています。

インフレで物価が高くなりました。政府は、「デモは政府に反対する勢力によって仕組まれた」と発表していますが、実際に、一般の人たちの生活が苦しいことが産んだ不安と暴力です。(以上)     

 

先ごろチュニジアで開催された第8回アフリカ会議 TICAD8では、オンラインで参加した岸田首相が10億ドルの特別融資枠創設を発表されたそうです。自国の勢力拡大の場としてのアフリカ支援でなく、アフリカのためのアフリカ支援が進むことが望まれます。

“ともに歩む会”は小さな草の根の活動ですが、皆様のような支援者のおられる日本の国民であることがとても嬉しく、誇らしく思います。 (菅野勝治郎)



     アフリカの子ども祭りでのパフォーマンス