支援者の皆さま
日本ではさわやかな季節でしょうか。もうすぐ梅雨に入りますね。こちらもこの頃やっと雨が降るようになりましたが、今年の乾期は暑さが厳しいでした。あちこちの井戸が枯れて、いつもは小学校の井戸はあまり枯れたことがなかったのですが、それも枯れて、園児の給食の300枚のお皿を洗うために係りのおばさんはここから10分ぐらい離れた所まで歩いて行って、井戸の持ち主に頼み込んで大きなバケツにいっぱいの水を8回も運んで来なければなりませんでした。
修道院の井戸も同じで、電気のある時にポンプでくみ上げるのが普通ですが、水がないとそれもできません。本当に水の大切さが身にしみてわかりました。バケツ1杯の水で朝と夜のシャワーをし、余った水で洗濯です
いつもあるとそれが当たり前になって感謝をすることを忘れるのが人間です。暑さも寒さもつい不平が出てしまう自分を反省しています。
イースターのお休み中、4月の26日から29日までシエラレオネにいるクララ会のシスターたちが全員ルンギの修道院に集まって、rario formation(養成のあり方)について、勉強しあいました。
2週間前に各修道院毎に割り当てが決められ、グループに分かれて勉強しあい、あとで発表し、話し合いました。その後は、全員でゲームをしたり、お料理をしたり、最後の日にはみんなで海に泳ぎに行きました。旅行会社を持っている友人のプライベートビーチの前で一日過ごしました。
海のそばで育った私は、泳ぎは大好きですが、今は30分以上水の中に入っているとおなかが冷えて痛くなるので、余り楽しめません。それでビーチに座ってイタリア人のボランティアのウクレレとハーモニカの合奏をし
美しいシエラレオネの海(写真;堀江さん)
たり、一人でハーモニカで海に関する知っている限りの歌をふいたり、いつものように刺繍をしたりしました。数人のシスターは1キロぐらい離れた島まで泳いで行きました。ほとんどのシスターは泳ぎを知らないので胸ぐらいの深さのところで水遊びをしていました。
5月7日に、ここから車で30分の村に三つ子の赤ちゃんを訪ねてきました。一人が、生まれたときから両腕と両足が小児麻痺のように曲がっていて、生まれてすぐ、もう長くは生きられないのではと心配していましたが、シスターが定期的にミルクをあげたおかげか、一命は取り留めましたが、他の二人にくらべてとても小さいです。全くの村の生活で、10数件の家が建っていますが、学校もクリニックもなく、子どもたちは全くの放し飼い状態です。井戸は一つありましたが、水はありませんでした。幸い5分くらい歩くと川があってそこで洗濯も水浴びもできます。町と比べるととても不便そうに見えますが、人々はとても平和でした。
5月になりました。 聖母に捧げられた月ですから、園でも教会でも毎日マリア様にお祈りがささげられています。 マリア様、イエス様のお母様、どうか私たち一人ひとりの母となってください。 私たちがあなたのように、汚れない心でいられますように。私たちがあなたのように。もっと貧しい人たちに奉仕できますように。私たちは皆、貧しいのですから。まず第一に、私たちの周りにいる人たちを愛させてください。 (マザーテレサの祈りより)。
5月10日にはまた全員のシスターがルンサに集まって、地区長のシスターアドリアナに母の日を一緒にお祝いしました。感謝のミサ後、特別の食事をし、その後各修道院が準備した踊りや劇、歌などを披露しました。
7月の卒園式に向かって5歳児は練習に忙しいです。私も彼らにピアニカとハンドベルを教えています。
今はどこを見てもマンゴ・マンゴです。いろいろな種類があって毎日いただいています。あるシスターは一度に8個も食べています。
いつも共に歩んでくださっている皆さま方に重ねて感謝申し上げます。子どもたちが毎日おいしい給食をいただいて、元気に遊んだり、勉強したりできるからです。細く長く続けてくださいますように願っています。
本当にありがとうございます。
神様の祝福をお一人お一人の上にお祈りいたします。
シスター白幡