2016年3月12日土曜日

3.11に


東日本大震災から5年目の311日を迎えました。26日に発行予定の会報11号の編集に追われながら、毎夜報じられる震災関係のテレビにくぎ付けになってしまいます。私には想像もできないほどの悲しみや苦しみを顔には出さず、黙々と前に向かって歩んでおられる方々の姿に沢山の勇気をいただきました。不遜な言い方になるかも知れませんが、番組に登場する方々の話をお聞きしながら、自分も東北人であることに誇りのようなものを感じました。

未だに避難生活を余儀なくされている方々、特に原発事故の為に苦しんでおられる方々の上に神様からの顧みが豊かにありますようにお祈りいたします。

 

会報10号の「シスター白幡のとのQ&A」はとても好評でした。この度は、世田谷の修道院での生活の様子を書いていただきました。
 
 
                運動会で入賞した園児とともに 

私たち宣教クララ修道会の大体の毎日の生活を紹介しましょう。5時半の起床とともに熱心なあこがれをもって私たちの霊魂と心、私たちのすべてを神に捧げ、神が私たちに負わせたいと思っておられるすべての喜び、悩み、苦しみと共に捧げます。6時に聖堂に入ったら、その日の私たちのすべての行いが神の栄光を讃えるように、私たちの霊魂、心、能力、感覚を謙虚な気持ちで捧げます。聖堂でイエスは霊魂を深く愛するものとして、私たちが全世界の教会と共に熱心に祈る賛美を聞くため、もどかしげに待っておられます。この教会の祈りは、完全な祈りの条件が 備わっているために大変優れているし、公式の祈りであるがゆえにミサ聖祭のほかはこの祈りに勝る祈りはないほどの豊かな実りを持つものです。神の御前に自分の無力に落胆しますが、その深淵にひたりながら神への愛と信頼にますます満ちて他の無限の深淵を引き寄せます。

宣教クララ会修道女はイエスと人々の仲介者であることを深く理解していますので、すべての人々の霊魂を伴い彼らとともに神に賛美を捧げます。その後、ミサ聖祭と礼拝、念祷が続きます。イエスとだけ過ごせるその親しい時間に心をいっぱいに彼に開き、限りなく信頼し愛するように努めます。グァダルペの聖母マリアに私たちと一緒に願い求めるように頼みます。

8時に、その1日、従順によって示される仕事と勉強に励むために体力をつけるのに必要な食事を朝食で取ります。宣教クララ会修道女は宣教で精一杯励んで実り豊かな使徒となるために、深い祈りと観想の生活をするように訓練されています。従順によって目立たない隠れた仕事に任命されても、喜んでそれをすることによってその超自然的な愛によって世を支配するのです。すなわち愛だけが私たちの行いに価値を与えるので、その愛が大きければ大きいほど神を喜ばせることができるのです。

 あるシスターは台所の仕事に、あるシスターは鳥小屋の掃除に、一人は野菜畑に、ある人は衣服を直したり、食堂で給仕したり、院内の掃除などをしたりしますが、皆宣教女なのです。それである者がこれらの仕事に従事している間に、他の者が彼女たちの祈りと犠牲を信頼しながら外部の職務に携わるのです。このようにして互いに補い合い助け合うので功徳は皆のものになるのです。

 私は朝食の後、整形外科に行き約40分のリハビリ、10時頃帰院、11時メキシコ人の若いシスターたちにオルガンの指導、12時10分、昼の祈り、12時半昼食、1時45分から2時半までシエスタ(昼休み)、4時から5時までピアノの指導、5時10分に聖堂に入り、5時半から皆でロザリオの祈り、6時から6時半まで念祷、6時半から晩の祈りと寝る前の祈り、そして7時には夕食。8時から週に2回は30分のテレビ鑑賞、8時半個室で仕事、9時半に霊的読書、10時半に消灯。大体このような生活の繰り返しです。土曜日は、時間のある限りお掃除を手伝います。時には庭掃除もします。日曜日は、普通は8時半に三軒茶屋教会のミサに与り、その後は各自仕事をしたり、私は刺繍をしたり、アフリカのこどもたちのために人形を作ったりしています。たまにはピアノを弾くのが楽しみです。

 

皆さまのお祈りに支えられて、恵みの内に過ごしております。

ともに歩んでくださっている皆さまに、心からありがとう!          
                Sr.白幡和子

          

シスター白幡の近況につきましては、会報11号にてシスター白幡ご自身が書いてくださっています。また、11号にはOLG学園の50周年記念祭の写真やクララ会総長からのお手紙なども掲載されています。是非、お読みください。
                  (菅野勝治郎)