2014年8月11日月曜日

シエラレオネのエボラ出血熱・新たな情報


 前のブログの「お祈りください」で、OLG学園のあるルンサの地方の状況をお知らせしましたが、その後、シスター吉田さんから新たな情報が届きました。
 日本の報道を見ると、国中にエボラ患者が拡大し、大変な騒ぎになっているように感じられるかもしれませんが、そのような状況ではないとのことです。
 しかし、シエラレオネの国民にとって、大きなショックだったのは、KENEMA治療センターで中心的役割を果たしていた、シエラレオネ出身のドクター シェイク ウマル カーンさんがエボラに感染し、39歳の若さで命を落とされたことだったそうです。それまではエボラの怖さを聞かされても「本当?」という受け止め方をしていた人々も「エボラは本当に怖い」と本気で受け止めるようになり、人々の集まる場所には必ず消毒液が置かれて、皆、消毒を励行しているそうです。
 そして、8月4日は大統領令で「全国民がエボラ撲滅のために祈る日」と定められ、キリスト教の教会とイスラム教のモスクに出かける以外の外出は禁止になり、キリスト教徒もイスラム教徒も心を合わせて熱心に祈りをささげたということです。もちろん、教会やモスクの入口には消毒液がおかれました。
 OLGの子ども達は今夏休み中ですが、皆元気にしているそうです。中学3年生は進級試験のための補習授業が中止になり、進級試験も延期、延期を繰り返しているそうです。
 そして、今先生方が困っているのは、新学期の始業日がいつになるのか、全く予想が立たないことだそうです。
 そのような中で、生徒も教員も手洗い消毒を励行しながら元気で頑張っているとのことでした。
 エボラ出血熱が早期に収束するように、そして、命懸けでそのために働いておられる医師団の方々の命が守られるように、祈り続けていきたいと思います。

 「エボラ支援」として支援金をともに歩む会に送金したいとの申し出もいただきました。送金先はいつも通りOLG学園に送りますが「エボラ支援」と明記して、シスターから現地の医療施設等に届けていただくことにいたします。
             ともに歩む会 代表 菅野勝治郎