2020年5月8日金曜日

シエラレオネからお祈りの要請


5月6日に、地区長のシスター アドリアナか
 
ら下記のメールをいただきましたシエラレオ
 
ネが心配な状況です。お祈りください。

 

 
親愛なる菅野様と支援者の皆様

新型コロナウイルス感染が広がっている日本の
 
状況が、医療システムの崩壊に直面しているイ
 
タリアやスペインのような状況ではないことを願
 
い、祈っています。


ここシエラレオネでは神への感謝なことにそれ
 
ほど感染拡大は酷くありませんが、国民への隔
 
離政策に人々は苦しみ喘いでいます。

 

既にお知らせしたように、学校が閉鎖されても、
 
私たちの手元には給食支援プログラムの食糧
 
(米、豆、塩など)が残っていましたので、私の
 
判断で、それを最も貧しい家庭に届けるようにし
 
ました。

現在のところ、学校の開校はまだ不透明で、授
 
業がいつ再開できるかはわかりません。

したがって、私たちはあなたが送ってくださった
 
支援金の一部を使用して、食糧を購入して貧し
 
い家族を支援し続けました。

日本の経済状況が厳しいことは承知しています
 
から無理はしないでください。でも、 もし支援金
 
を送っていただける場合、それを隔離されてい
 
る貧しい家族を助けるために使用することを許
 
可してください。なぜなら学校はまだ閉鎖してい
 
ますが、学校で給食を食べられないとまともな
 
食事が取れない子どもたちも多くいるからで
 
す。

 

シエラレオネでは、悲しいことにパンデミックの
 
恐怖よりも、暴動の恐怖に直面していることをお
 
伝えしなければなりません。野党側の国民を逮
 
捕した政府に人々は納得していないのです。ル
 
ンサを含むいくつかの場所で、若者を挑発して
 
闘いを劇化させています。(Sr.白幡によります
 
と、既に何名かの死者も出たそうです。)

 

全世界のために、特にあなたの心に近いこの小
 
さな国のためにお祈りください。私たちはこの困
 
難の克服のために皆様の祈りを必要としていま
 
す。

主が私たちに平和を与え、より良い世界を築く
 
ために私たちが一緒に歩み続けることができま
 
すように祈ります。

主の祝福をお祈り申し上げます。 ともに歩む会
 
のすべての支援者の皆様に私の挨拶と親交の
 
ご挨拶をお伝えください。 (訳:吉原千晶)

 

2020年4月30日木曜日

総長 マザー マルタからのメール


 Sr.白幡からのメールによると、新型コロナウイルスの感染者は93名になり、3名が死亡したそうです。
  宣教クララ修道女会総長のマザー マルタに会報をメールでお送りしましたら、次のような返信をくださいました。

 

主は私にむくいて下さった

私はどのように答えようか

救いの杯を上げて主の御名を呼び

満願の献げ物を主にささげよう 
               (詩編1161213

 

 親愛なる菅野代表とともに歩む会の皆様

 復活の喜びのあいさつをお届けします

 

この大変な試練の時代

皆様にとって、ともに歩む気持ちがさらに強くなって

恵まれない人達に助けの手を伸ばす機会になるでしょう

 

この度 改めて感謝したいと思います。

長年の、そし今も続く シエラレオネへの支援はどんなに大勢の人 特に子どもたちに明るい未来やより良い生活を届け続けてくれたことでしょう

それは、計り知れないものがあります

 

またお送りいただいたデジタルの会報によって

たくさんの写真や文章・ニュースを通じて今のシェラレオネの実情を知り一緒に喜びを分かち合うことができました

皆さんにたくさんの祝福がありますように

感謝を込めてお祈りいたします

ローマにて 2020425日・日曜日
総長Madre Martha G.Hernández M.del C.
          (訳:田中マルタ)

食料の支援を受ける家族

2020年4月19日日曜日

コロナ禍 シエラレオネにも・追記




 心配しておりました新型コロナウイルス

 

感染拡大が、ついにシエラレオネにも及
 
でしまいました。
 
 42日に4月分の給食支援費を送金したの
 
ですが、それが無事届いたとの知らせが現
 
地からなかなか入りませんでした。そこ
 
で、シスターアドリアナ地区長に問い合わ
 
せましたところ、COVID19(新型コロナウイ
 
ルス感染症)拡大防止のため、地域間移動制
 
限措置が敷かれてフリータウンに行くこと
 
ができず、入金を確認することが出来ない
 
との返事をいただきました。
 
 その後、シスター白幡やガーナ在住の堀田
 
善子さんなどからも、情報が寄せられてい
 
ますので、インターネット情報と併せて、
 
現状等をお知らせします。
 
 シエラレオネで最初に新型コロナウイルス
 
感染者が確認されたのは、331日で、フラ
 
ンスから来た男性だそうです。その後、シエ
 
ラレオネの感染者が10名になったとの報道も
 
見られましたが、411日には、2週間の移動
 
制限措置が出され、すべての学校も臨時休校
 
になったそうです。
 
 堀田さんは「3月半ばにガーナにてコロナウイルス確定症例が出てから瞬く間に、空港閉鎖、国境閉鎖、都市部ロックダウンとなっております。シエラレオネも同様の規制がかけられていると思います。」と知らせてくださいました。
 
 数年前のエボラ出血熱禍の経験があるので、アフリカでは全体的にとても迅速な対応が図られているようです。しかし、医者の数が極端に少なく、人工呼吸器もシエラレオネ国内にただ一つという状況であり、国連アフリカ経済委員会(UNECA)では、アフリカ全土でCOVID19による死者は30万人になるとの予測を発表しています。迅速な初期対応が功を奏して感染拡大を抑え込むことができるように祈るばかりです。
 
 OLG校も全面休校になり、給食用に準備し
 
た米、豆、油等を貧しい地域の人々に配って
 
おり、すでに500軒の家に届けたそうです。
 
 
その様子の写真をシスターアドリアナが送っ
てくださいました。
 
 
食材の袋詰め・ピンクのエプロンがシスター白幡
 
 軽い脳梗塞が回復したと思う間もなく、腸
 
チフスに罹患されたシスター白幡は、今は元
 
気になられ、上記の食材袋詰めなどを行って
 
いるそうです。でも「シエスタ(午睡)は必
 
ずとるように努めています」とのことです。
 
 
 シスターアドリアナもシスター白幡も、コ
 
ロナウイルスに翻弄される日本の現状にもと
 
ても心を痛め、修道院を挙げてお祈りしてく
 
ださっています。学校が休校になる前には、
 
子ども達が皆で日本のためにお祈りを捧げて
 
くれている動画も送ってくださいました。
 
 世界中から新型コロナウイルス感染の終
 
が実現しますようお祈りいたします。
 
          (菅野勝治郎)
 
 
 4月26日・追記

シスター白幡からメールがありました。4月25

日現在で、シエラレオネでの新型コロナウイル

ス感染者は83名に増え、3名の方が亡くなられ

たそうです。感染が爆発しないように祈るばかり

です。
 

2020年4月6日月曜日

シエラレオネからの最新情報


 会報27号はお読みいただけたでしょうか?
ある支援者の方が「この27号は本当に私にとって宝物の一つになると思います・・・」との感想を寄せてくださいました。   
  メニューバーの「会報」をクリックして是非ご覧になってください。
 新型コロナウイルスの脅威が日に日に大きくなっており、外出自粛の要請も出されている中で郵便局まで出向いて、支援金を送金していただけますことに心より感謝いたしております。

 322日にシスター白幡からメールをいただきました。そこに、数日前からお腹が痛く、マラリヤか腸チフスに罹ったのかも知れないが、まだ車の都合等で検査にも行けていないことが書かれていました。

シスター アドリアナ地区長に、42日に給食費の7,000ドルを送金できることなどを知らせると共にシスター白幡の様子を尋ねると、下記のような返信をいただきました。
 そして、4月4日には、シスター白幡ご自身からもメールをいただきました。続けて紹介いたします。  
 

 菅野様と“ともに歩む会”の皆さま

平和が皆さまともにありますように

私たちの祈りは常にあなたとこの困難な時期に苦しんでいるすべての人のためにあります。

私たちは元気です。神に感謝します。また、恐ろしい病気と闘っている多くの人々の祈りのおかげで、以前エボラ出血熱で苦しんだシエラレオネにこの恐ろしい病は到達していません。

ここで政府は、空港を閉鎖すると同時に手洗い用の水のバケツを置くように指示しました。そして国中のすべての商店にこのバケツを入り口に置くように指示しました。

シエラレオネの人はエボラ出血熱の経験がまだ鮮明に残っていますので、気を付けて、二度と苦しむことの無いことを強く望んでいます。

ですから、現在、政府が国民に要求することは何でも、文句を言わずに従っています。COVID 19(新型コロナウイルス感染症)がこの国に来れば、それは大きな悲劇になることを誰もが知っています。シエラレオネには、現在人工呼吸器が1台しかなく、医師も不足しています。この現実はよく知られているため、国民は今日まで政府が人々に与えてきた措置に対応しているのです。

私たちは日本の状況を知っており、この悪夢がすぐに終わることを願っています。 豊かな国がそれを叶えることができないことは信じがたいですが、しかし、多くの人が自分自身を危険にさらしてでも人々の命を救うために働いていることを知って励まされます。みんなが隣人だけでなく、多くの年配者たちを助けていること、世界が隣人に再び目を向けていること、人生は単なる道であり、私たちは神ではないこと、そして神は私たちに忍耐強くあり、私たちを愛し、慈悲をもっていてくださることを学びます。

信仰を持って!

教皇はこのような信仰の持ち方で私たちをこれまで以上に導き、祈りの中で一致を求めています。 彼の働きのために彼の健康が維持されることを祈りましょう。

シスターベルナデット白幡について。
おっしゃる通り、ここしばらく彼女は体調を崩しています。腸チフスの疑いがあります。彼女はもう若くはありません。彼女はシスターの使命に従って一生懸命働いていました。今は少しずつ快復してきています。

私たちは彼女の面倒を見て、私は彼女にしばらくは幼稚園に行かないで、部屋から出ないようにお願いしました。 彼女にとって幼稚園に行けないことは大変な苦痛だと思いますが、今は部屋にいる方が良いことを理解してくれています。

学校で働き続けているすべてのシスター達は、彼女の世話をしようとしていて、彼女の部屋に入る前に手を洗い、皿、カップ、食器かごを漂白剤で洗っています。私たちは彼女が元気になることを祈っています。

支援金のことですが、私たちは世界中の状況がどれほど困難かを知っています。そして私たちは皆さんの努力に心から感謝しています。どうぞ私たちのために引き続き祈り続けてください。それが私たちの願いです。 今重要なことは、すべての人が元気でいることです。

すべての支援者の皆様に、私たちの感謝の思いと私たちの祈りを届けてください。
       地区長シスター アドリアナ                                        


44日・シスター白幡から

ご心配おかけしました。腸チフスに罹りましたが、元気になりました。 

 
とうとうシエラレオネにもコロナヴィールスが入ってきました。そのため4月5日から3日間、外出禁止令が出ましたが、それだけでいいのかしらと心配です。コロナヴィールスがあるかどうかどうやって調べるのでしょう。それでも病院にはほとんど人は行きません。恐れているからです。マイル91のクリニックでも患者さんの数は大分減ったそうです。全ては私達の善のために神様がお許しになることを信じて、信頼して生きるしかありませんね。

 いろいろ有難うございます。お祈りのうちに。
                シスター白幡



上の写真は、会報27号に「シエラレオネ再訪記」をお寄せ下さったジャーナリストの城島徹さんからいただいたもので、首都フリータウンの様子です。この街に新型コロナウイルスが入り込んだらどうなることか・・・。

 日本もシエラレオネも危機に瀕しています。皆様のご健康が守られますように切にお祈りいたします。             菅野勝治郎