2020年4月6日月曜日

シエラレオネからの最新情報


 会報27号はお読みいただけたでしょうか?
ある支援者の方が「この27号は本当に私にとって宝物の一つになると思います・・・」との感想を寄せてくださいました。   
  メニューバーの「会報」をクリックして是非ご覧になってください。
 新型コロナウイルスの脅威が日に日に大きくなっており、外出自粛の要請も出されている中で郵便局まで出向いて、支援金を送金していただけますことに心より感謝いたしております。

 322日にシスター白幡からメールをいただきました。そこに、数日前からお腹が痛く、マラリヤか腸チフスに罹ったのかも知れないが、まだ車の都合等で検査にも行けていないことが書かれていました。

シスター アドリアナ地区長に、42日に給食費の7,000ドルを送金できることなどを知らせると共にシスター白幡の様子を尋ねると、下記のような返信をいただきました。
 そして、4月4日には、シスター白幡ご自身からもメールをいただきました。続けて紹介いたします。  
 

 菅野様と“ともに歩む会”の皆さま

平和が皆さまともにありますように

私たちの祈りは常にあなたとこの困難な時期に苦しんでいるすべての人のためにあります。

私たちは元気です。神に感謝します。また、恐ろしい病気と闘っている多くの人々の祈りのおかげで、以前エボラ出血熱で苦しんだシエラレオネにこの恐ろしい病は到達していません。

ここで政府は、空港を閉鎖すると同時に手洗い用の水のバケツを置くように指示しました。そして国中のすべての商店にこのバケツを入り口に置くように指示しました。

シエラレオネの人はエボラ出血熱の経験がまだ鮮明に残っていますので、気を付けて、二度と苦しむことの無いことを強く望んでいます。

ですから、現在、政府が国民に要求することは何でも、文句を言わずに従っています。COVID 19(新型コロナウイルス感染症)がこの国に来れば、それは大きな悲劇になることを誰もが知っています。シエラレオネには、現在人工呼吸器が1台しかなく、医師も不足しています。この現実はよく知られているため、国民は今日まで政府が人々に与えてきた措置に対応しているのです。

私たちは日本の状況を知っており、この悪夢がすぐに終わることを願っています。 豊かな国がそれを叶えることができないことは信じがたいですが、しかし、多くの人が自分自身を危険にさらしてでも人々の命を救うために働いていることを知って励まされます。みんなが隣人だけでなく、多くの年配者たちを助けていること、世界が隣人に再び目を向けていること、人生は単なる道であり、私たちは神ではないこと、そして神は私たちに忍耐強くあり、私たちを愛し、慈悲をもっていてくださることを学びます。

信仰を持って!

教皇はこのような信仰の持ち方で私たちをこれまで以上に導き、祈りの中で一致を求めています。 彼の働きのために彼の健康が維持されることを祈りましょう。

シスターベルナデット白幡について。
おっしゃる通り、ここしばらく彼女は体調を崩しています。腸チフスの疑いがあります。彼女はもう若くはありません。彼女はシスターの使命に従って一生懸命働いていました。今は少しずつ快復してきています。

私たちは彼女の面倒を見て、私は彼女にしばらくは幼稚園に行かないで、部屋から出ないようにお願いしました。 彼女にとって幼稚園に行けないことは大変な苦痛だと思いますが、今は部屋にいる方が良いことを理解してくれています。

学校で働き続けているすべてのシスター達は、彼女の世話をしようとしていて、彼女の部屋に入る前に手を洗い、皿、カップ、食器かごを漂白剤で洗っています。私たちは彼女が元気になることを祈っています。

支援金のことですが、私たちは世界中の状況がどれほど困難かを知っています。そして私たちは皆さんの努力に心から感謝しています。どうぞ私たちのために引き続き祈り続けてください。それが私たちの願いです。 今重要なことは、すべての人が元気でいることです。

すべての支援者の皆様に、私たちの感謝の思いと私たちの祈りを届けてください。
       地区長シスター アドリアナ                                        


44日・シスター白幡から

ご心配おかけしました。腸チフスに罹りましたが、元気になりました。 

 
とうとうシエラレオネにもコロナヴィールスが入ってきました。そのため4月5日から3日間、外出禁止令が出ましたが、それだけでいいのかしらと心配です。コロナヴィールスがあるかどうかどうやって調べるのでしょう。それでも病院にはほとんど人は行きません。恐れているからです。マイル91のクリニックでも患者さんの数は大分減ったそうです。全ては私達の善のために神様がお許しになることを信じて、信頼して生きるしかありませんね。

 いろいろ有難うございます。お祈りのうちに。
                シスター白幡



上の写真は、会報27号に「シエラレオネ再訪記」をお寄せ下さったジャーナリストの城島徹さんからいただいたもので、首都フリータウンの様子です。この街に新型コロナウイルスが入り込んだらどうなることか・・・。

 日本もシエラレオネも危機に瀕しています。皆様のご健康が守られますように切にお祈りいたします。             菅野勝治郎