心配しておりました新型コロナウイルス
の感染拡大が、ついにシエラレオネにも及
んでしまいました。
4月2日に4月分の給食支援費を送金したの
ですが、それが無事届いたとの知らせが現
地からなかなか入りませんでした。そこ
で、シスターアドリアナ地区長に問い合わ
せましたところ、COVID19(新型コロナウイ
ルス感染症)拡大防止のため、地域間移動制
限措置が敷かれてフリータウンに行くこと
ができず、入金を確認することが出来ない
との返事をいただきました。
その後、シスター白幡やガーナ在住の堀田
善子さんなどからも、情報が寄せられてい
ますので、インターネット情報と併せて、
現状等をお知らせします。
シエラレオネで最初に新型コロナウイルス
感染者が確認されたのは、3月31日で、フラ
ンスから来た男性だそうです。その後、シエ
ラレオネの感染者が10名になったとの報道も
見られましたが、4月11日には、2週間の移動
制限措置が出され、すべての学校も臨時休校
になったそうです。
堀田さんは「3月半ばにガーナにてコロナウイルス確定症例が出てから瞬く間に、空港閉鎖、国境閉鎖、都市部ロックダウンとなっております。シエラレオネも同様の規制がかけられていると思います。」と知らせてくださいました。
数年前のエボラ出血熱禍の経験があるので、アフリカでは全体的にとても迅速な対応が図られているようです。しかし、医者の数が極端に少なく、人工呼吸器もシエラレオネ国内にただ一つという状況であり、国連アフリカ経済委員会(UNECA)では、アフリカ全土でCOVID19による死者は30万人になるとの予測を発表しています。迅速な初期対応が功を奏して感染拡大を抑え込むことができるように祈るばかりです。
OLG校も全面休校になり、給食用に準備し
た米、豆、油等を貧しい地域の人々に配って
おり、すでに500軒の家に届けたそうです。
その様子の写真をシスターアドリアナが送っ
てくださいました。
食材の袋詰め・ピンクのエプロンがシスター白幡
軽い脳梗塞が回復したと思う間もなく、腸
チフスに罹患されたシスター白幡は、今は元
気になられ、上記の食材袋詰めなどを行って
いるそうです。でも「シエスタ(午睡)は必
ずとるように努めています」とのことです。
シスターアドリアナもシスター白幡も、コ
ロナウイルスに翻弄される日本の現状にもと
ても心を痛め、修道院を挙げてお祈りしてく
ださっています。学校が休校になる前には、
子ども達が皆で日本のためにお祈りを捧げて
くれている動画も送ってくださいました。
世界中から新型コロナウイルス感染の終
息が実現しますようお祈りいたします。
(菅野勝治郎)
シスター白幡からメールがありました。4月25
日現在で、シエラレオネでの新型コロナウイル
ス感染者は83名に増え、3名の方が亡くなられ
たそうです。感染が爆発しないように祈るばかり
です。