本部では今、会報47号発行の準備を急いでいますが、本部委員の濱本緑さんが会報46号を読んで寄せて下さった感想文を紹介させていただきます。
〇御聖体の宣教クララ修道会総長のマザーカンボスさんのお便りの中で心に響いた言葉
「儚くて小さな存在の中にあって、手を取り合って光と希望の未来に向かって共に歩む兄弟たちがいます。子供たちの笑顔は間違いなく、彼らの生活に大きな変化をもたらす“小さな”日々の歩みに対する感謝の表現です。」
という一文です。儚くて小さい存在は手を取り合って支えあうしか生きられないかもしれませんが、それ故に、支え合う喜びから生まれる笑顔は闇に光をもたらし、その笑顔に触れる人々に“希望の未来への歩みをともにしませんか!”と励ましてくれる。これは「ともに歩む会」が最も大事にしていることをよく言い表している言葉だと思いました。
〇地区長のシスター ジョセフィン カマラさんが、生徒たちを自分自身と重ね、国の未来を担う女子の教育に情熱をかけてくださるのは心強いです。
〇シスター白幡の言葉にはいつもハッとさせられ、励まされます。今、私は治療薬の副作用に悩まされて日々苦労しています。口内炎で沁みて痛むので早く食べられず、30分で済むところが1時間半位かかることもあり、服薬と食事のことで一日が過ぎてしまうこともあります。食べる努力を放棄するとたちまち体重が減少し、体力も気力も落ちるので油断なりません。シスターの言葉にあるように「苦痛」と「不安」が心を占めてしまいそうになります。
でも、そんな私たちを神は無視しないし、痛みをご存じで助けと慰めを必要としていることもご存知とシスターはおっしゃる。神の方から近寄って癒してくださるというシスターの言葉には、彼女と神とのこれまでの現実の関わりから生まれた確信を感じ、励まされ、力をいただきます。感謝です。
〇卒業生奨学生のカマラさん、中学3年のコンテさんのお手紙に共通する「人々を助けたいという」思いに、高学歴や就職向けの教育だけでなく、彼女たちが人と人との関わりの大切さを学んで成長していっているのがわかり嬉しいです。
「私は家族をとても愛しているし、神様にみんなの祝福をお願いしています」
という小学3年生のセセイちゃんのお手紙に思わず微笑みました。
〇松原さんの現地報告で、あらためて、高度に分科し便利になっているけれど、その過程で日本社会は構造的に人間本来の生き方を失っていることを思いました。 子供は遠隔地の大学へ、お父さんは会社の都合で単身赴任、障害があれば施設入居、という様に家族が離れて暮らす方が合理的で都合が良い。始まりは家族としては最善を選んだのだが、いつの間にか関係性が希薄になる。関わることは煩わしいことでもあるので、ついつい離れて生きるのに慣れてしまい、無自覚のうちに自己中心的思考に向かって行きやすい。最近感じてしまう日本を含む高度成長社会の根っこの崩壊を立て直すには、シエラレオネの人々の生き方に真剣に学ぶべきかもしれないと思いました。
教育途上の子供たちは勉強していればよい、家事手伝いより学業成績を優先するというのも根深い問題ですね。
生意気な言い方ですが、毎回毎回会報の内容が豊かで色褪せないのはお見事!
そしてご苦労様でございます。 以上です。
下の写真は、会報47号に寄せられた写真ですが、スペースが無くて割愛したものです。
OLGの運動会では自転車競走もありました。
中学校のスポーツ大会優勝チームにはトロフィーも授与されました。