2022年4月4日月曜日

燃料危機のシエラレオネ

 会報35号の編集後記に「この会報が皆様の手に届くころには、ウクライナ戦争が終結していることを切に願う・・・」と記しましたが、まだまだ先が見えません。会報を手にされたアドリアナ地区長から次のようなメールが届きました。

 

菅野様

このような状況の中、私たちのミッションのために、「ともに歩む会」の皆様がたゆまない努力を続けてくださっていることに感謝しています。

 

誰もが知っているとおり、世界経済を揺るがすパンデミック、そして今、平和を揺るがす戦争の脅威は世界的な問題です。

アフリカは関係ないように見えますが、世界の「弟分」である私たちは、大国が苦しめば、その分私たちも苦しむことになるのです。今、この国は大変な燃料危機に見舞われています。燃料を節約する必要があり、どこへも行けません。

昨日は首都・フリータウンにとって最悪な日でした。燃料危機のためにバイクライダーや交通機関の運転手がストライキを起こし、怒った若者たちも抗議のために街頭に出て、乗客を殴り、タイヤを燃やす始末・・・。結局、ストライキは暴動になりました。この世界的な危機が早く終わり、私たち全員が平和と安定を享受できるよう祈っています。後略 (訳:吉原千晶)


   状況はよく理解できません。この国の一番の交通手段はオートバイで、オートバイに人を乗せて収入を得るのが若者に人気の商売のようです。それにしても、乗客に殴りかかるとは、どういうことなのでしょうか?燃料危機で交通手段を奪われた若者たちの八つ当たり行為なのでしょうか?極端な貧困社会が人としての常識も奪ってしまうのかもしれません。    私どもの送金先は首都・フリータウンにある銀行ですが、そこまで行ってこちらからの支援金を受け取るのにも、大変な苦労があるようです。世界中の人々を苦しめる戦争行為の一日も早い終息を祈ります。


この後、シスター白幡からメールがありました。坐骨神経痛の治療のために、マイル91の病院に数日の積りで入院したのですが、車の燃料が手に入らず、週間も帰られなかったそうです。ともかく、お元気になられたのは感謝です。(菅野)