2022年4月22日金曜日

4月の送金


上の写真は、去年の1231日、ルンサを訪れたグッドリチさんと迎えたシスター白幡です。シスターが電話をしている相手は、グッドリチさんの奥様・ルミさんで、ルミさんによるとシスターはこの時の電話はすべて英語で話しておられたそうです。日本語をお忘れになった訳ではないでしょうが、嬉しさのあまり、毎日使っている英語が飛び出したのでしょう。

グッドリチさんは、3月中頃に約1年ぶりに帰国されたそうですが、現地で病気されたりして、体重が16キロも減ってしまったそうです。現地の厳しい様子などを是非スタッフの皆さんに話したいとも言っておられるそうですので、体調が快復された頃を見計らってお訪ねしたいと思っています。

 

420日に、お陰様で7,900ドル(約103万円)を送金できました(給食支援費5,400ドルと医療関係支援費)。この金額は46日には用意できていたのですが、この日から2週間後でなければ送金できないので20日の送金になってしまいました。不正な送金を防止するために、このような処置が取られるそうです。

この間にも日に日にレートが安くなり、20日には1ドルが130円になってしまいました。年度当初の計画では、給食費は月額60万円で5,400ドルの予算にしました。しかし、今は5,400ドル送るのには70万円が必要です。

でも、本部としては、円安が進んでも給食費5,400ドルの送金は維持していきたいと考えています。当てにしていた政府からの給食用食糧の配給は再開の見通しはありませんし、米や豆の値段も高騰しているそうです。シスター白幡の話によると、幼稚園の先生1か月分の給料は米1袋の値段と同じになっているそうです。この円安のために医療関係支援費は実質的には予算よりも減額した送金になりました。

また、この国では食糧だけでなく、燃料の高騰にも苦しんでいて、燃料が手に入らず、自動車を走らせることが困難になっているそうです。ですから、今回送金した支援金も首都フリータウンの銀行まで行く手段がなくて、すぐには受け取りに行けないかもしれません。        

この諸物価高騰の大きな要因の一つはウクライナにおける戦争です。この戦争は当事国の人々を痛め苦しめるだけでなく、アフリカの弱小国の人々の生活をも直撃しているのです。

 この混乱を極める世界の中で、私たちにできることは小さいかも知れませんが、この小さな歩みの一歩一歩を主が祝福して大きく用いてくださることを信じて祈ります。    (菅野勝治郎) 

2022年4月14日木曜日

「シスター白幡刺繍支援」のカタログ



会報35号で「シスター白幡刺繍支援」のお知らせをしましたが、その作品(トートバッグ)のカタログです。右上の円内が完成品で、下は刺繍部分の写真です。
No.2, No.4, No.8は売り切れです。どれも一つ2,000円で頒布いたします。
購入を希望される方は、下記のアドレスにメールにてご希望の作品のNo.と住所・氏名をご連絡ください。
ともに歩む会本部E-mail : tomoniayumukai@kpd.biglobe.ne.jp



No.1 男性と女性




N0.3 リンゴの木と男性



No.5  月と星



No.6  老女と女性



No.7  二人の女性
















 

2022年4月7日木曜日

マドレ マルタ エルナンデス総長からのメール

 

 ご聖体の宣教クララ修道会のマドレ マルタ エルナンデス総長から、下記のメールをいただきました。

 

 

ともに歩む会の菅野代表と支援者のみな様

 

「私の兄弟であるこの最も小さいものひとりにしたのは、私にしてくれたことなのである」     マタイ2540

 

平和と喜び!!

もうすぐ復活祭、私たちの信仰の中心である、神の限りない愛の印。

それは、みんなで分かち合い、協力し、お互い助け合うことによって表せます。

 

会報35号ありがとうございました。

読みながらシエラレオネのミッションの嬉しい出来事や毎日の活動がはっきり目に浮かびました。

学校の中だけでなく、小学校のバンドが町中行進しながら歌って踊りました。

なんとうれしことでしょう。

それから、玉川ランチ、運動会も。

シスター白幡の手作り人形などなど、

町の人たちや、家族が、シスターと共に成長して行けます。

 

私たちに出来ることは、限りがあります。

でも「まだまだやれることがある」と言う言葉から力が溢れてきます。

子どもたちの笑顔は私たちにとって掛けがえのないお返しです。

 

西山由香さんがご帰天にされ、残された家族の悲しみに、

主が慰めと力を与えてくださいますようにお祈り申し上げます。

 

菅野勝治郎代表、ともに歩む会の皆さん、いつも私たちの祈りをお届けします。

復活祭の喜びが皆様にありますように。

 

 ご聖体の宣教クララ修道会総長 マドレ マルタ エルナンデス

                                         (訳:田中マルタ)

 

2022年4月4日月曜日

燃料危機のシエラレオネ

 会報35号の編集後記に「この会報が皆様の手に届くころには、ウクライナ戦争が終結していることを切に願う・・・」と記しましたが、まだまだ先が見えません。会報を手にされたアドリアナ地区長から次のようなメールが届きました。

 

菅野様

このような状況の中、私たちのミッションのために、「ともに歩む会」の皆様がたゆまない努力を続けてくださっていることに感謝しています。

 

誰もが知っているとおり、世界経済を揺るがすパンデミック、そして今、平和を揺るがす戦争の脅威は世界的な問題です。

アフリカは関係ないように見えますが、世界の「弟分」である私たちは、大国が苦しめば、その分私たちも苦しむことになるのです。今、この国は大変な燃料危機に見舞われています。燃料を節約する必要があり、どこへも行けません。

昨日は首都・フリータウンにとって最悪な日でした。燃料危機のためにバイクライダーや交通機関の運転手がストライキを起こし、怒った若者たちも抗議のために街頭に出て、乗客を殴り、タイヤを燃やす始末・・・。結局、ストライキは暴動になりました。この世界的な危機が早く終わり、私たち全員が平和と安定を享受できるよう祈っています。後略 (訳:吉原千晶)


   状況はよく理解できません。この国の一番の交通手段はオートバイで、オートバイに人を乗せて収入を得るのが若者に人気の商売のようです。それにしても、乗客に殴りかかるとは、どういうことなのでしょうか?燃料危機で交通手段を奪われた若者たちの八つ当たり行為なのでしょうか?極端な貧困社会が人としての常識も奪ってしまうのかもしれません。    私どもの送金先は首都・フリータウンにある銀行ですが、そこまで行ってこちらからの支援金を受け取るのにも、大変な苦労があるようです。世界中の人々を苦しめる戦争行為の一日も早い終息を祈ります。


この後、シスター白幡からメールがありました。坐骨神経痛の治療のために、マイル91の病院に数日の積りで入院したのですが、車の燃料が手に入らず、週間も帰られなかったそうです。ともかく、お元気になられたのは感謝です。(菅野)