2021年9月27日月曜日

会報33号掲載・「2021年度を振り返って」

 会報の33号を掲載しました。上記のメニューバーの「会報」をクリックし、33号をダウンロードしてご覧になってください。

下記の「2021年度を振り返って」は、会報33号への追加文書として、挿入したものです。


                  2021年度を振り返って

2020年9月~2021年8月)

ともに歩む会代表 菅野勝治郎


繰り返される奇跡

 827日の最終送金をもって、本年度、OLG校への支援金送金は予算通りに達成することができました。RC男子校の給食支援60万円を送るゆとりはありませんでしたが、「RC男子校の給食支援のために」とお捧げ頂いた10万円は送金できました。

コロナが猛威をふるい続け、大事な募金活動の場である学校の文化祭や教会のバザーなども自粛となることの多い1 年でした。そのために年間の支援金入金額はかなりダウンしましたが、この状況下でこれだけの支援活動を行えたことは、「今年も大きな奇跡を見させていただいた」と受け止めています。

そして、いつも心を合わせてともに歩んでくださる支援者の皆様に心より感謝申し上げます。

 現在、354名の個人と87の団体が支援者名簿に記載されており、本年度、新たに支援の輪に加わってくださった方は19名と3つの団体でした。

 

         シエラレオネフレンズの皆さん

 永年、独自の募金活動を行い、支援金のすべてを“ともに歩む会”に寄せてくださっていた「シエラレオネフレンズ」の皆さんは、代表のハウエル岐美子さんと浅野和代の決断により、活動の幕を閉じて支援者名簿を当方に合流させてくださいました。そして、早速支援金を寄せてくださっています。(その方々の分は、上記の新しい支援者数には含まれていません。)

 フレンズの皆さんは募金活動だけでなく、支援物資輸送などにも精力的に取り組んで来られました。今までの沢山のお働きに感謝いたします。そして今後ともよろしくお願いいたします。

 

        支援物資輸送完了

 815日、私どもの支援物資を積んだコンテナ船が無事にフリータウンに到着したとの知らせがグッドリチさんから入りました。支援物資を集めてから実に4年越しのことです。当初予定していたコンテナが利用できなくなり、約100箱の荷物を郵便(船便)で順次送り出しました。

数十箱は現地に届きましたが、配達不能で2箱が返送され、最後に南アフリカまで行った荷物26箱が、パンデミックのために戻されました。それを事業再開したグッドリチさんがフリータウンまでの輸送を引き受けてくださり、現地での荷下ろしも請け負ってくださいました。

 まだ行方の分からない荷物が何箱かありますが、支援者の皆様が寄せて下さった品々の大方をシスター白幡に、またシエラレオネの子ども達に届ける事ができたことを感謝しています。そして物品支援してくださった皆様に今改めて御礼申し上げます。

 なお、今後、支援物資輸送をどのように行うかは現在検討中です。

 

     政府からの給食用食糧の支給

 今年は現地でも大きな変化がありました。シスターエスメラルダの報告にもある通り、政府から給食用の食糧(米、豆、油)の一部が支給されるようになりました。「一日一食も満足に食べられない子ども達に給食を」というのが、私どものメインの活動ですが、それがシエラレオネ自身の手によってなされ始めたということは朗報であり大きな希望です。今後の推移を見守りながら、これからの支援内容を検討していきたいと思います。

 

     チャリティーコンサート開催

 本部にとりまして、今年度の大きな活動は1225日に開催されたチャリティジャズコンサートの企画・運営への参加でした。

カトリック世田谷教会の関根英雄神父様の熱い祈りに導かれてのコンサートでした。“ともに歩む会”は“協賛”という立場での参加で、すべて関根神父様やバンドリーダーの田中真理様などのお力で開催していただきました。

新型コロナウイルス感染拡大のニュースに日に日に緊張感の高まる中での開催でしたが、ゆったりした会場での、素晴らしいジャズの生演奏に接し、沢山の感動と元気をいただきました。

今でも“ともに歩む会”のウェブサイトのブログ(202141日)の記事の中にYouTubeURLWeb上のアドレス)と説明があり、当日の演奏をお聞きいただくことができます。

当日、会場で寄せられたご寄付は全額シエラレオネの給食支援として送らせていただきました。私どもにとりましては何もかも初めての経験でありとても良い勉強になりました。関根神父様はじめ、関わってくださいました皆様に心より感謝いたします。

 

      コロナ禍の中で

 年間を通してコロナの恐怖の中にありました。シエラレオネのシスターアドリアナ地区長は、妹さんご夫妻のコロナ感染で郷里メキシコまで行ってお世話されるということもありましたが、幸いに快復されたとのことで安堵いたしました。

支援者の皆様は守られていますでしょうか。不要不急の外出自粛が呼びかけられている中、郵便局まで出かけて送金してくださる皆様の姿を思い浮かべると本当に頭の下がる思いです。

前号の会報では、シエラレオネはコロナから守られているとのことでしたが、今号でのシスター白幡の報告では、また感染が拡大しつつあるようです。安心安全な所はどこにも無いのが今の世界のようです。皆様、どうぞ呉々もご自愛ください。主にある平安がありますようにお祈りいたします。

 

       シスター吉田の近況               

シスター吉田の近況について、シスター鴨井地

区長から次のようなメールをいただきました。

<前略>さて、シスター吉田の近況をお伝えします。730日に検査をした結果は、抗がん剤治療も受けていませんが腸はきれいですし、他にも転移はないと担当医が言われたたと喜んでいました。毎日の散歩や鍼に通い健康に気を付けて、又ミッションに戻れるように頑張っています。9月に入ってから、黙想への参加を予定しています。支援者の皆様のご心配やお祈りのお陰様で健康を取り戻してきています。支援者の皆様に呉々も感謝申し上げて下さい。

現在、コロナ禍の中、修道院では、高齢者もいますので、集まり、勉強会等すべて遠慮させていただいています。<後略>

 

             2022年度に向けて

22年度の支援金入金予算は、21年度の入金実績とほぼ同額の金額にしました。それは21年度予算より約150万円少ない金額です。支援金送金予算は、政府からの給食用の食糧配給を受けられることを見越し、現地とも相談して給食支援費を月額80万円から月額60万円に減額しました。

 他の支援金はほぼ21年度と同額ですが、物品支援費は20万円に増額しました。シスター白幡が現地で必要な物はご自由に現地で購入できるように白幡支援金としてお送りすることも考えましたが、地区長とも相談して、必要な物はこちらで購入して送る方が確実だとの判断で物品支援費を増額しました。

 2022年度は、“ともに歩む会”にとりまして、10年目の年を迎える準備の年になります。

スタッフ会では、この1年は“ともに歩む会”のこれからを考える1年にしたいと考えています。皆様からの忌憚のないご意見をお待ちしています。

2022年度もどうぞ、よろしくお願いいたします。



     マリアイネス学園の中学生