本日(8月4日)今年度最後の支援金を送金しました。これで、今年度予定していた支援目標を100%達成することができ本当に感謝!感謝!!です。
現在、総会と会報29号の準備を進めていますが、会報28号について、諮問委員の濱本緑さんが感想を寄せてくださいましたので紹介いたします。
(前略)会報28号の地区長Sr.アドリアナの報告は、シエラレオネの国情と支援している教育との関係などが時系列で客観的に解説されていて、わたしたちの学校支援のシエラレオネにおける位置づけについて、また、国家というものが崩壊すると想像を超えた悲惨な状態に簡単に陥り、命が粗末にされるのかがよく理解でき、シエラレオネの危機が伝わってきました。この、国家と国民の関係性は日本も例外でないと感じます。このまま命より経済が重んじられるなら、結果として医療崩壊、家庭崩壊、教育崩壊、経済の破綻、貧富の差の拡大、命の値踏みという悲劇が待ち受けているのではと危惧しています。
シスター白幡はいつもながら、厳しい現実を受け止めつつ大袈裟に嘆かずに先ず祈り、やれることを考えて行い、どんな時も感謝できることを発見なさる人ですね。お手上げに近い状態でもへこたれずに道を探す姿に、愚痴をこぼさずにやれることをコツコツやるしかないと励まされます。
ジョージアナ オゴーさんの「私の夢」ですが、日本からのたくさんの人々の思いがかない、長年の教育支援のひとつの実りが見られたことを嬉しく拝見しました。現地のシスター方や関係者の方々もでしょうが、命がけの愛情で子供たちの未来のために働きつづけたシスター根岸もきっと天国で大喜びだろうと思いました。
村上さんの訪問記を拝読して、教えること、学ぶことは人間の本性なのだと、民族も宗教の違いはなく、共通の喜びを見出すことができる場となり得るのだとわかりました。この様な交流は支援に温かい血を通わせてくださいますね。コロナ禍が早く治まり、村上さんが職業訓練校に再び訪問できる機会に恵まれますよう祈ります。
田中マルタさんが「今の日本では、自分たちだけ大丈夫だという妄想のような保証がなくなりました」と書いておられますが、本当にその通りと思います。日本に住んでいる全ての人が、早くこの妄想から目を醒まし、権威ある立場に拘泥せず、賜物・持ち物を出し合い、励まし合い、互いを支える喜びに目覚めますようにお祈りいたします。(後略)
ここまで書き進んだところで、宣教クララ修道会のシスター鴨井日本地区長から下記のメールが届きました。シスター吉田は7月初めに体調を崩して緊急帰国しておられたのですが、コロナ禍の厳しい医療状況の中で様々な検査を重ねつつ、体力の回復につとめておられました。
梅雨明けを聞くと同時に、蝉が元気に鳴くこの頃です。ともに歩む会には大変お世話になっております。皆さんはお変わりありませんか。
さて、シスター吉田についてですが、昨日、大腸癌の手術をいたしました。コロナのことで、手術室に入るシスターを祈りをもって私一人が見送り、終わったという知らせを受けた術後も会えませんでした。担当医の説明で、無事に終了したことを皆さんにお知らせいたします。菅野先生をはじめ皆さんには、お祈り、ご心配を沢山頂き心より感謝しております。今後も、シスター吉田の快復を願いお祈りをお願いします。
まずはお知らせのみで失礼いたします。Sr.鴨井
(菅野勝治郎)