2018年7月22日日曜日

Sr.吉田・St.白幡 両シスターからの便り

   西日本豪雨被災地の皆さまの極限と思われる御苦労を思いますと、記録破りの暑さの日々にも弱音は吐けません。皆さま方の上に主の平安がありますように、心よりお祈りいたします。

     Sr.吉田とSr.白幡の両シスターから、相次いでお便りをいただきました。Sr.吉田からのメールは「社会福祉貢献賞授賞式に御参列頂きました皆様へ」と題するものですが、シスターの了解を得て、原文のまま掲載させていただきます。
 
 
社会福祉貢献賞授賞式に御参列頂きました皆様へ、
710日夕方、450分、定刻通りフリータウン・ルンギ国際空港に到着。飛行機のタラップを降り、50メートルほど歩いて空港ターミナルビルへ。日本とは異なる熱気と飛行機のタラップ、空港ターミナルビルへの徒歩!
 シエラレオネに帰ってきたことを実感する最初の一歩です。すべてが「オートマチック」だった日本から、すべてが「マニュアル」のシエラレオネへ、ようこそ!!!!!、というところです。

 今回の帰国の主目的は、公益財団法人社会貢献支援財団よりいただきました「社会福祉貢献賞」の授賞式参加のためでした。76日、週日の金曜日にも関わらず、帝国ホテルでの授賞式に御参列いただきました皆様、ありがとうございました。残念ながらシスター白幡は欠席でしたが、沢山の方々が、私と共に喜びを分かち合っていただき、心から感謝いたします。
 受賞の実感は、と問われれば、「ふさわしくない。」でしょうか。私たちは、修道会員として、修道会から派遣され、修道生活の一環としての活動です。誓願として約束した「神と人々への奉仕」ですので、私の中に、「社会福祉」に当たるのかな、と言う疑問が無いわけではありません。ただ一つ確かなことは、私たちの活動は、大勢の方々の支えがあればこそ実行できるのであり、今回の受賞も、御支援くださる皆様との「共同受賞」です。

 70を超えたとたんに、あちらこちらの機能低下がみられますが、日本女性の平均年齢は、83才! 神様がお呼び下さるまで、もう少し働けるかな、と思っています。大したことはできませんが、この受賞を機会に、これからもボチボチ、トボトボ歩きながら、毎日前進できるよう努力しましょう、と決心したところです。
 ただ一言だけ授賞式に御参列頂きました皆様に感謝を申し上げたく、このメールを書いております。本当にありがとうございました。
 慈悲深い神様が、皆様の上に豊かな祝福をもってお報いくださいます様に、
宣教クララ会シエラレオネ地区 
         シスター吉田富美子

 

支援者の皆様お元気でいらっしゃいますか。

シスターエリサが帰国されて一晩ルンサに泊まったので、日本での経験談をくわしく話してくれました。帝国ホテルでの素晴らしい表彰式の様子もよくわかりました。

 私の分もお寿司をいただいてくださったそうで、私も大満足でした。
 京都にも一日滞在したそうです。短い滞在期間でしたが、クララ会の4つの修道院訪問などを忙しくこなして無事に帰ってこられました。 神に感謝です。

 こちらは雨期の真っ最中で、時々バケツをひっくり返したようにザーザー降ります。朝625分に教会で朝の祈りとミサに与りますが、先週の金曜日、出かけるときは晴れていたので傘を持って行きませんでしたが、ミサの途中からものすごい雨が降り出し、一人のシスターが修道院に戻って傘を捜し、教会に残ったシスターたちに持って来てくれましたが、数が足りず、半分びしょぬれになって帰院しました。私はビニールの風呂敷をバッグの中に持っていたのでそれを被って帰りました。人々は私の顔を見るたびに“シスター傘がないの?”と聞きます。去年麻布教会の方たちが集めてレインコートと一緒にたくさん傘を送ってくださったのをみんなにあげたのですが、雨期が終わるともう必要がないので、売って食べ物を買ってしまったのです。毎年のことです。

 つい最近まで水不足に悩まされていたのがうそのようです。去年のような洪水がおきませんように。世界中のどこでもそうでしょうが、シエラレオネでも物価が上がるばかりで人々の生活はとても大変です。この数日はディーゼルが高くなって、町の発電機を動かすことが出来ず、停電が続いています。市でも安く買えるように政府と交渉中だそうです。今のところ希望がありません。電気もあるのに慣れてしまうと、それなしでは文句がでてきます。ワールドカップを教会のホールで1000レオネ(1ドルは7600レオネ)出すと見ることが出来るので大勢の人が見に来ているようです。修道院まで叫び声が聞こえてきます。最近チャペルでお祈りの最中に“君が代”が聞こえてきたのでびっくりでしました。

 新聞、ラジオテレビなしの生活ですから、携帯のインターネットでニュースを観ない限り世の中のことはあまりわかりません。時々地区長が教えてはくれますが。

20日で学校は終わりますが、スペインとイタリアから例年のようにヴォランティアが来ますのでにぎやかになります。

 以上お知らせまで。シスターエリサが日本からのお土産をたくさん持ってきてくれました。有難うございました。        

  お祈りのうちに。        シスター白幡