2015年9月21日月曜日

2016年度 ともに歩む会本部総会が開催されました


   去る919日、2016年度ともに歩む会本部総会を開催しました。ともに歩む会では現地シエラレオネの学制に合わせて、831日を年度末にしていますので、この総会は2016年度(201591日~2016831日)総会となります。

 この日は、一時帰国中のシスター白幡や陪席を希望された高校3年の生徒さん(支援者)の参加があり、さらに今年から本部スタッフになられた方も出席されましたので、とても新鮮で恵まれた総会となりました。
 
 

 
   総会の冒頭、過日急逝された諮問委員・丹耕司様への哀悼の意を捧げるために全員で黙祷をいたしました。

 

 総会に先立って、8名の諮問委員だけでなく、26名の本部委員すべてに議事内容についてアンケート調査をし、ご意見をいただいておりましたので、能率的に議事を進行することができました。それでも、検討事項が多く、2時間30分のみっしりした会議になりました。

  主な議題は、2015年度の活動報告と2016年度の活動計画ですが、これらについては、103日発行予定の“ともに歩む会会報9号”にてご報告いたします。

 

 総会の翌日、シスター白幡から次のようなメールをいただきました。

                                                                                                                     

ともに歩む会の菅野代表初め、本部委員の皆様、昨日は初めて総会に出席させていただく機会を与えられたことをまず神様に、そして皆様に心からお礼申し上げます。
 詳しく丁寧に準備された総会の資料をいただいて、定刻1時半に始まった時は少し緊張していましたが、ほとんどの方が2月の“囲む会”の時にもお目にかかった方で、とても懐かしく親近感を感じました。また、高校生の方など、初めてお会いする方もおられ、それもとても嬉しく思いました。

 
 まず、とても透明な決算報告にびっくりしました。千枚以上の振込票や領収書を一枚一枚照らし合わせながらの監査もどんなにか大変でしたでしょうかと思う時、皆様のシエラレオネの人々への暖かい愛を大変嬉しく思いました。

また、私ども現地のことを深く思いやって予算を立ててくださることには“ありがとう、ありがとう”と繰り返すばかりでした。会報ひとつを発行するのにも、記事や写真を集めたり、編集を何度もやり直したりと随分ご苦労が多いことを垣間見る気がしました。

会報の発送にも大勢の方々がお仕事やご家庭を犠牲にしてご奉仕してくださっていますことを改めて感謝申し上げます。

一粒一粒のお米が生きていて、一つに結ばれた“おむすび”を思いました。

 
 
 愛するシエラレオネの人々のために、これからもともに歩んでくださいますようお願い申し上げます。                          
                   Sr.白幡和子
 
 
 
 
 
 
 

 

2015年9月3日木曜日

新年度を迎えて・Tさんのこと


 ともに歩む会は、831日が年度末で、91日から2016年度が始まりました。この時期、来る919日に開催予定の本部総会に向けて、決算書の作成、予算案の立案、また総会後に発行の「会報9号」の編集と、多忙な日々を過ごしています。
 

 このような折、私どもにとりまして、とても悲しいニュースと嬉しいニュースを手にしました。

 悲しいニュースからお知らせします。“ともに歩む会”の立ち上げから今日まで、文字通り苦楽を共にしてくださった諮問委員のTさんが、91日に心筋梗塞のために急逝されました。去る86日の朝、急に気分が悪くなり、奈良市立病院に救急搬送されました。数日後、近畿大学付属病院に転院、最新・最善の治療を受けられたのですが、ご家族に見守られながら静かに神様の御許に帰られたそうです。

              
  私は7月にTさんから分厚いお手紙をいただきました。ともに歩む会の運営について、率直なご意見が書いてありました。そして、今年送金しようと予定しておられたエボラ孤児支援金をまとめて送ってくださったのです。また、ともに歩む会も軌道に乗ったし、諮問委員としての自分の役目は終えたと思うので、今年度末で辞任したいとも書いてありました。

  ともに歩む会の立ち上げから今日まで、奥様とともに全力で支え続けてくださったTさんの、2015年度末を見届けるようなご逝去には、何だか、この日を予感して、しっかりとバトンタッチの用意をしてくださっていたように思われてなりません。

 
  大企業の社員として海外駐在の経験も豊富なTさんからは、会計報告の在り方、会の運営の仕方など、沢山のアドバイスをいただきました。東京から奈良に転居されてからも、必要と思う時はこちらまで来てくださったこともありました。そして、何よりも支援者のお心を大事にすること、ビジョンをしっかり持つことなどの大切さを教えてくださいました。


 8月中旬、仮の決算書ができ、2015年度もとても恵まれて、予算以上の支援活動ができたことの報告書の原案を全本部委員に送りました。その時、既にTさんの意識は無かったのですが、この嬉しい報告書をTさんの手に触れさせて欲しいと奥様にお願いしました。
  奥様からは、Tはもう何も自分から話すことはできないが、きっと理解してくれていると思う、とのメールをいただきました。

   また、いつだったか、奥様から、Tは、今年、ともに歩む会は2,000万円を超える支援金が集まると思うと言っているんですよ、と聞いたことがありました。私は、いやそれはあり得ない、それは奇跡というものです、と答えた覚えがあります。
 

 ところが、831日、2015年度のともに歩む会への支援金合計は2,000万円を超えていました。月末になり、匿名希望の方から200万円の支援金を送っていただいたことなどもあり、信じられないような結果になりました。

 
 このところ、シエラレオネのインターネットの回線の状況が最悪で、シスター吉田からのメールがほとんど届かず、会報の原稿が間に合わないのではないかと心配しておりましたが、これも91日に届き、予定通り103日には会報の9号を発送できる見通しが立ちました。

 

 2015年度の詳しい報告などはその会報9号の紙面まで、少しお待ちください。今は、天上の人となって私どもとともに歩んでくださっているTさんにも満足していただける会報に仕上げたいと思います。
                                                    (菅野勝治郎)