2014年5月15日にWHO(世界保険機関)が世界194カ国の平均寿命を発表しました。
2012年の調査結果だそうですが、何とそれによると、世界一の長寿国は日本で、世界で最も寿命の短い国は依然としてシエラレオネだそうです。
シエラレオネの人々の平均寿命は私たち日本人の約半分ということになります。
男女平均寿命
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男の平均寿命
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女の平均寿命
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日 本
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84歳 (1位)
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80歳 (5位)
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87歳 (1位)
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シエラレオネ
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46歳 (194位)
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45歳 (194位)
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46歳 (194位)
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母親から託された弟の子守をしながら下校する小学生
今から10年前頃には、シエラレオネの平均寿命は34歳という記録を見たこともありました。何故、シエラレオネの平均寿命がこれほど短いのかの理由として、約10年間続いた内乱の影響がよく挙げられます。しかし、それだけが原因ではないように思います。
ユニセフの統計によると、シエラレオネの新生児死亡率は56/1,000 で、5歳未満死亡率 270/1,000、妊産婦死亡率1300/100,000で、いずれも最悪の統計です。赤ちゃんが生まれても4人に1人は5歳まで生きられないで死んでしまうのです。原因として、医療環境の劣悪さはもとより、清潔な水が飲めないこと、妊産婦の栄養が十分に取れないこと、育児知識の乏しさなどが考えられます。そして、その原因の根底にあるのは貧困であることは確かなことでしょう。
シスター吉田からは、無知・貧困・親のエゴゆえの若年者の結婚・妊娠など、もっと厳しい現実の話を聞いたこともありました。
シスター吉田からは、無知・貧困・親のエゴゆえの若年者の結婚・妊娠など、もっと厳しい現実の話を聞いたこともありました。
もう、シエラレオネは復興を果たして、自立できる情勢になってきているのではないかとか、支援から手を引いても大丈夫な国になったのではないだろうか・・・との意見も聞かれます。確かに肋骨が浮き出た乳児のうつろな顔にハエがとまっているような悲惨な写真がルンサから送られてくることはありません。