2021年3月13日土曜日

会報31号の発行を前に

  311、東日本大震災から10年が過ぎた被災地の様子を伝える番組を多数見ました。いまだに見つからないご家族を探し続けておられる方々、生まれ育った故郷に帰ることもできないでいる方々、一瞬にして最愛の家族を失い深い悲しみの中に日々を歩んでおられる方々・・・慰め励ます言葉は見つかりませんが、ただ、主が豊かに励まし、恵みを溢れさせてくださいますようにとお祈りいたします。そしてまた、笑顔をもって今を逞しく生きておられる姿には沢山の勇気をいただき感謝いたします。

 “ともに歩む会”本部では、会報31号の原稿が完成し印刷所に入れる事ができました。その後に、現地のシスター白幡などから大事な情報が届けられました。そのいくつかを紹介いたします。

◆シエラレオネのコロナ感染が心配されますが、幸いに感染爆発は起きていないそうです。しかし、最近になり隣国ギニアで再びエボラ出血熱の感染者が出てきて、既に数名の死者が報告されています。シエラレオネとは川一つを隔てた隣国で、数年前のエボラの大流行もここから広がった所であり、心配です。

◆今年度になり政府からWFP(世界食糧計画)による食糧の支給が数回あったそうです。50kgと明記されているのに半分ほどの中身であったりするなど、まだ不安定ですが今までは口先だけあった政府からの食糧支援が実行されたことを喜んでいます。地区長からは「給食支援費の減額を検討されてもよい」とのメールをいただきましたが、今年度は多目的支援の予算を大幅に減額しているので、今まで通り月額7,000ドルの給食支援費を送金するので、余剰金が出た場合は多目的支援として柔軟に対応して欲しいと伝えてあります。

◆会報の28号でハウエル岐美子さんが“シエラレオネフレンズ”40年の働きを紹介してくださいましたが、この度、ハウエルさんが体調を崩してしまわれ、仲間の浅野さんと相談して、フレンズの活動は今年度をもって終える事を決断されたそうです。しかし、シエラレオネの支援は何としても継続したいので、支援者のお一人おひとりの了解を得られるならば、ともに歩む会に直接支援金を振り込んでいただくようにしたい・・・とのことでした。ハウエルさん・浅野さんの今までのご尽力に心から感謝申し上げるとともに、フレンズの仲間の皆様には今後ともよろしくお願いいたします。

   10年前、日本の震災のために祈る子ども達
          (菅野勝治郎)