“ともに歩む会”の会報28号を掲載しました。上のメニューバーの「会報」をクリックし、「会報28号」をダウンロードしてご覧ください。英語、スペイン語による要約文もブログにあります。
今号ではシスターアドリアナ地区長からのとても厳しい現地の報告がなされております。是非、ご覧いただいて、現地の人々の支援活動にご協力ください。
食糧を届けるシスター
去る6月18日のニューヨークタイムスに「シエラレオネのコロナへの対策」という報告が掲載されたのを、本部スタッフの田中マルタさんが翻訳して紹介してくださいました。以下のような内容です。
シエラレオネの 6月 15日現在のコロナ感染者数は1176名、死者は51名。
4月に国全体でロックダウンが実施され、町と町の間の人の移動禁止。
勤務時間が短縮され、マスクが配布されました。
エボラの時の経験が生かされています。
Veronika buckets と言う簡単に手洗いの出来る方法が紹介されています。
バケツに灰汁の水を入れ、その横に石鹸、プラスチックの洗面器を置きます。
水道がないところでも、どこでも簡単に利用できます。
以前は緊急事態の告知に軍隊の車を使っていましたが、皆はつらい内乱の経験があるから、軍隊の車を見ただけで、告知を聞く前に逃げていました。
今回のコロナでは、毎日のおしらせは、各コミュニティのリーダーが担当しています。
コミュニティケアセンターも設置しました。仮設の建物ですが給水車、発電機、トイレがあり、スタッフは現地の人が務めています。
先進国のような対策はできなくとも、知恵を絞った方法でコロナに立ち向かっています。
以上の報告です。シエラレオネの人々が知恵を出し合って、協力してコロナに立ち向かっておられることを嬉しく思います。
インターネットの情報では、アフリカの新型コロナウイルスの感染拡大が、予想よりもゆるいことも報じられています。この傾向が持続して、世界のコロナ禍が終息に向かうように祈りながら、できるだけの応援をしていきたいと思います。(菅野勝治郎)