今回、現地シエラレオネのシスター吉田からの便りが会報の印刷に間に合いませんでした。別刷りで会報に挿入した文を下記に掲載します。会報と合わせて最新のお便りをお読みください。
ともに歩む会の皆様
シスター吉田富美子
ニュースで見ると、日本の各地で雪の降っている様子が映し出されていましたが、会員の皆様、お元気でしょうか。こちら、シエラレオネは、例年になく長かった雨の季節がやっと終わり、かんかん照りの季節に入ってきました。
すでにお知らせしましたように、「エボラ終息宣言」が出され、一息ついたところです。感心したことは、11月7日の夜は、ドラムで盛り上がるのかと思いましたが、多少の音楽はありましたが、イスラムもキリスト教も、犠牲者の方とその家族を思い、静かな祈りの日になりました。首都・フリータウンでは、町のシンボルである「コットンツリー」の周りにキャンドルが供えられ、誰彼となく静かに亡き人々を偲ぶ映像が、ニュースに出ていました。私たちの教会でも、みなで感謝のミサを捧げました。「Na God (神様の為さることだから)」と言って頑張ってきた皆の静かな喜びが教会の中に満ちていました。
今になってみれば、「あれはなんだったのか」と思う悪夢のような時でしたが、お陰様で皆さんの御好意に支えられ、多くの援助を必要としていた人々に食糧支援をすることが出来ました。
ルンサ地区だけでなく、最初にエボラが発症したカイラホン地区、ギニアとの国境の地区マンゲブレにも支援を届けることが出来ました。
在校生で村に住んでいる250名の貧しい生徒には、10月から4月の学校再開までの7か月間、毎月食糧を配布できました。
この期間中に、頂きました指定献金「ウシ1頭」の特別ランチ、やっと実現しました。小学校が試験に入る前の先週20日、美味しいトマトソースライスとお肉一切れ、小学校約1500人、幼稚園約300人、皆笑顔で頂きました。「Don’t touch, Ebola pass pass !」と言っていた幼稚園生も今では安心してシスターに絡み付いています。
ギニアは、まだ終息宣言が出ていませんので、シエラレオネも安心できません。学校の時間割も来年の8月まで変則ですので、あと少しの期間は、不都合な時をすごすことになるでしょうが、後戻りしないよう注意しながら一日も早く「普通の生活」をすることが出来ます様に願っています。どうぞこれからもシエラレオネの為にお祈りと御支援をお願いいたします。
Sr.吉田富美子
アイロンは木炭入り
特別ランチ。年に1回の牛肉入り。