下記の手紙はシスター白幡が12月23日に書いて郵便で送ってくださった手紙です。
その下は、シスター吉田が1月25日にメールで送ってくれた最新情報です。2通、合わせて紹介いたします。
その下は、シスター吉田が1月25日にメールで送ってくれた最新情報です。2通、合わせて紹介いたします。
<シスター白幡から>
懐かしい日本の皆さま、今年もあとわずかで終わろうとしています。
懐かしい日本の皆さま、今年もあとわずかで終わろうとしています。
昨年の今頃このようなひどいエボラ出血熱に侵された年になろうとは誰が想像したことでしょうか。3月に始まって以来いまだに衰えを見せない状況に、人々は恐れを感じています。
いつもならOLGの大きな祝日には、子ども達、生徒達の喜びに満ちた歌が学校だけでなく、町中にも響き渡っている時なのです。
シスター吉田と数人の先生たちが、特に貧しい子ども達の家庭にお米や油を配って回った時、特に遠く離れた村々の人々から喜ばれました。エボラで両親や兄弟姉妹を失い孤児になった子ども達にも援助の手がさしのべられました。
私たちは、去年から教会に来た子ども達(クリスチャンだけでなく回教徒の子ども達も)にシールを貼ってあげましたが、12月18日には、そのシール数に応じていくつかのおもちゃをプレゼントしました。すべての先生達にはクリスマスプレゼントとしてお米1袋配りました。両親や先生達から、たくさんの感謝の手紙が届きました。
特にエボラがルンサにも入ってきて以来、子ども達も熱心に教会に来て祈るようになりました。日曜日だけでなく、週日の朝早いミサにもたくさんの子どもや大人が教会に来ています。
この厳しい試練の中で子ども達を元気づけるために、お肉と魚の入ったご飯を配りました。その前の日から食事を準備し、子ども達に加えて、ルンサ、周辺のエボラチェックポイントで24時間体制で働いている人々(車は夕方の5時から翌朝9時まで通行禁止で、5時を過ぎたらそこに車を止めて翌朝の9時まで車中で寝て過ごさなければなりません)にも、全部で350食くらい配って、とても喜ばれたことを皆さまにお伝えいたします。
小学校と幼稚園の先生たちも感謝の気持ちを表すために、シスター達にたくさんのバナナ、ミカン、かさば、プラムを持って来ました。
今年のクリスマスは、政府から夜の6時から朝の6時までは人混みを避けるため、夜中のごミサは昼の2時になりました。
一日も早くこの厳しい試練の時期が終わって、元の様な平和が戻りますように、心から祈っています。
クララ会のシスター全員に代わって皆様お一人ずつに心から感謝申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。神様の祝福が豊かに有りますように。
平和の君、イエスが地上の全ての人の心を真の平和で満たしてくださいますように。
今日は23日です。司教代理のナタリオ神父様から緊急のお知らせがありました。エボラの患者が増えないように、24日から28日はLock Downで、誰も家から外に出ることを禁止されました。
クリスマスの深夜ミサもなく、クリスマスの日だけ教会に集まることが許されました。
28日から1月4日までフリータウンがLock Downされます。修練院にこの地区の全員のシスターが集まることになっていたのですが、急に取りやめになりました。大きな犠牲ですが、こうして少しでもエボラがなくなって、早くエボラ フリーの日が来ますように。
12月23日 シスター白幡和子
12月23日 シスター白幡和子
<シスター吉田から>
こちら、ルンサは、もうしばらく救急車のサイレン聞きませんが、周りの村での感染が続いています。先日も、お米配りで寄った途中の村は、3軒しかない小さな村で、1軒から6人の感染者が出て死亡したのです。
もう一つの村は、「今日はずいぶん静かね。」
と、一緒にお米配りをしている先生と話しながら村の中へ。実はこの村では48人が死亡。私たちが寄った時は、隔離措置中で、ほとんどの家で、皆外に出ることが出来なかったのです。
昨日の保健省のニュースでは、ルンサから車で10分くらいのところの村で、167名がエボラでなくなったと出ていました。
この様なわけですから、村の人々の教育が緊急の課題です。
今日は、エボラ孤児のプロジェクトのミーティング。その中でもう一つの村のエボラケースが発表されました。それは、ある村の18歳の青年がエボラで亡くなり、エボラ葬式チームがきて、規則に従って埋葬しました。ここで終われば問題はないのですが、村でも伝統を重んじるグループに属していた青年であったので、同じグループの人たちが、夜中に埋葬された遺体を掘り起し、自分たちのしきたりに従い、遺体を洗い、抱擁しお別れをしたのです。これが最悪の状態です。遺体はビールスの住まいですので、ここから2次感染!
自分たちのしきたり、今これが一番の問題です。今でもまだこのような事が行われているのです。
ただし、状況は良い方に向かっていると思います。感染者数も10人を超える日はあまりないですし、全国的にはゼロの地区も増えています。 大統領発表では、3月の第3週か4週には学校を再開するそうですが、これは可能かどうか疑問ですが、学校再開の話が出始めたことは、とても希望が持てます。
どうぞ実現できるよう、早い終息をお祈り下さい。
Sr.吉田富美子 Lunsar