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▼ 「神様ありがとう! 今年も生きててよかった!!」
シエラレオネでは、元旦のミサで毎年皆がこのように歌って、感謝の気持を全身で表現するのだそうです。マラリアその他の病気で命を落とすことも珍しくない国ですから、1年間無事に過ごせたということは何よりの喜びなのでしょう。
しかし今年は、シスター根岸美智子さんの笑顔を見られなくなった寂しさをつのらせながらの新年だったのではないでしょうか。
しかし今年は、シスター根岸美智子さんの笑顔を見られなくなった寂しさをつのらせながらの新年だったのではないでしょうか。
シスター白幡和子さんからいただいたお手紙には「・・・1月6日までクリスマス休暇を過ごしていますが、何をしていてもシスター根岸のことを思い出している自分に気がつきます。」と書いてありました。
▼ 1月9日に322万円を送金することができました。エキスパートチャリティーアソシエーション様からご寄付いただいた幼稚園増築費用182万と、1月分の給食支援70万円、それに今年度初めての教育支援(奨学金)70万円です。シスター白幡、シスター吉田、そしてシスターエリサ地区長からも、支援者の皆様に呉々も宜しくとのことでした。
「ともに歩む会」になって、全く先行きの見えない中でのスタートでしたが、このように大きな祝福のうちに新年を迎えられたことを心より感謝いたします。
▼ 1月10日にシスター吉田から「小包が届きました」とのメール
がきました。8月に送った荷物で私もすっかり忘れ ており、「忘れ
た頃に届くんですね」とメールをしましたら、「それでもシエラレオ
ネは、まだましです。ちゃんと届 きますから,ナイジェリアは、多少
早いですが、手元に着くときは、箱半分ですし、しっかり輸入税を
取られます。」と の返事でした。
がきました。8月に送った荷物で私もすっかり忘れ ており、「忘れ
た頃に届くんですね」とメールをしましたら、「それでもシエラレオ
ネは、まだましです。ちゃんと届 きますから,ナイジェリアは、多少
早いですが、手元に着くときは、箱半分ですし、しっかり輸入税を
取られます。」と の返事でした。
ルンサへの荷物も以前は中身を抜き取られたり、全部消えてしまったりと同じような状況でした。送った物がほとんど無傷で届くようになったのは、最近になってのことのように思います。これもシスター達の努力によってOLG校の教育力が町全体に及び始めた証ではないでしょうか。
▼ 私は今まで、シエラレオネのことを「貧困ゆえにうそつきや泥棒が多い国。だから教育支援が必要」という印象で語ることが時々ありました。しかし、これからはシエラレオネの人々の潜在能力や心の暖かさにもっと目を向けていきたいと思っています。
「ともに歩む会」の第一の目標は「シエラレオネとともに」です。相手を尊敬し、尊重しないで、どうして共に歩めましょう。友になれるでしょう。私の大きな反省です。
シスター根岸の生涯を支えたのは「・・・あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」という聖書の言葉であったと、葬儀の時に神父様が話されました。
貧しい子ども達がかわいそうだから、哀れだから一生懸命愛したのではなく、その子ども一人ひとりの中に、最も尊重すべき神様の姿が見えたからシスターは惜しみなく尽くされたのではないでしょうか。
私達の教育支援も、給食支援の占める割合はまだまだ大きいのですが、真の人間教育を根気よく地道に継続していただくことによって、OLG学園・職業センターから良い卒業生を送り出すことができます。シスター吉田も言っておられましたが、その子たちが母親になり、また教師となって学校に戻って来るという「良いサイクル」が構築できた時に、私どもの支援は実を結んだことになります。
今、その兆しが見え始めたことを感謝し、もう少し頑張り続けなければとの思いを新たにしています。ルンサの町の一つの学校がしっかり自立できた時、卒業生によって町が変わり、シエラレオネに新しい風が吹き始めることでしょう。
シスター根岸の現地での葬儀の時に、文部省の方が「シスター根岸は、シエラレオネ全国に教育の大切さを知らしめ、人材育成の功績を残された」と話されたそうです。この流れをここで途絶えさせず、更に大きな流れにしていきたいと心から願います。
この新年、このような夢を見ています。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
ともに歩む会 代表 菅野勝治郎