2015年11月22日日曜日

リベリアで新たなエボラ感染者


 
 前のブログでは、シエラレオネのエボラ熱終息宣言についての、シスター吉田からの報告を掲載しました。
 それに関して、現在、日本でリハビリ療養中のシスター白幡も次のような喜びの声を寄せてくださいました。


 



まず神に感謝、そして長い間シエラレオネのエボラ出血熱患者のために熱いお祈りをささげてくださったすべての皆さまに感謝、また彼らのために物質的援助をしてくださった方たちにも心から感謝いたします。

今頃はシエラレオネのすべての町や村でエボラ終息を祝って人々が歌や踊りを通して感謝をささげていると思います。

これからもしばらくは大変な期間があるでしょうけれど、少なくとも精神的に大きな重荷が降りた感じがします。本当にありがとうございました。 
                        シスター白幡和子   


 

 そして、支援者からも喜びの便りをいただきました。一つ、紹介します。


 8日午前1時のラジオニュースは、シエラレオネ・エボラ熱終息の知らせでした。

 そして、朝刊記事でもそれを読むことができました。さらに「ともに歩む会」ホームページで・・・。
嬉しい、うれしいことですね。
現地ではこれからも困難なことが続くかと思うとつらくもなりますが、大きな問題をひとつひとつ乗り越えられれば・・・と希望を持つことにします。
寒い空にも星が輝きます。皆様のご健康が守られますようにお祈りいたします。 
                     北海道 Y.Y様




    この記事を作成しながら、念のためと思って、インターネットを開いてみますと、信じられないようなニュースに出会いました。エボラ出血熱が猛威を振るった西アフリカ3か国の内、いち早く終息宣言が出されていたシエラレオネの隣国リベリアで、20日に新たな感染者3名が確認されたそうです。10歳の男児とその家族2人だそうで、感染経路などはまだ分かっていないようです。

リベリアでは、5月7日に一度エボラ熱終息宣言が出され、その後、新たな感染者が出て、9月3日に再度、終息宣言が出されていました。その2か月後にまたまた新たな感染者が確認されたということは、シエラレオネでも、まだまだ警戒が必要だということだと思います。もう一つの隣国ギニアでも、まだ数名の感染者が断続的に報告されています。

エボラ熱完治者の男性に、性感染症としての恐怖が残るとの報告も大変気になる所です。引き続きシエラレオネの人々の平安を祈っていきたいと思います。            (菅野勝治郎)

 
                            
 
                             

2015年11月8日日曜日

シエラレオネのエボラ熱ついに終息宣言!

ともに歩む会の皆さま。
今日、11月7日、待望の「エボラフリー」が発表されました。
去年の5月から1年6か月、これでやっと普通の生活に戻れます。
経済的な困難は、改善されたわけではありませんが、少なくとも

「エボラ」の名前を口にすることなく、生活できるのは、大きな安らぎです。
今朝6時頃から、ルンサの町中大きな歓声があがりました。
3955名の犠牲者を出したシエラレオネですが、去年の11月より、人々はより注意深く、忍耐深く、互いに注意し合いながらこのビールスと戦ってきました。
これからは、孤児となった子供のサポートや、一度に多くの、突然の死を体験した生徒のトラウマにどう寄り添って行くかなど、問題も残ってますが、とにかくエボラから解放されたという喜びのニュースを、皆さまにお届け致します。
         Sr.吉田 m.c.Lunsar

2015年11月3日火曜日

11月を迎えて


 111日は“ともに歩む会”の生みの親でもある、シスター根岸美智子の帰天記念日でした。前日の1031日に、7名の参加で“ともに歩む会”としての墓参会を行いました。

シスター根岸の笑顔の写真に励まされながらの2年間でしたが、恐らくシスターも驚かれたのではないかと思われるほど恵まれた“ともに歩む会”の2年間であったことを、墓前に報告しました。

膝痛のリハビリも順調に進んでおられる様子の、シスター白幡もご参加くださり、お祈りを捧げてくださいました。30年間以上にわたって、シエラレオネにて苦楽を共にされたシスターのお祈りの言葉一つひとつが、私どもの心に染み入りました。


 

インターネットでWHOの報告を見ますと、10月中はシエラレオネではエボラ出血熱の新たな感染者は出ていませんが、隣国リビアではまだ数名の感染者が断続的に出ているようで、安心できません。

前のブログでは、エボラ治癒者の男性の体液にかなり長期にわたってエボラ出血熱ウイルスの遺伝子が残ることが確認され、性感染症としての恐怖が生まれていることを書きましたが、その後のシスター吉田のメールによりますと、エボラ治癒者を親に持つ子どもが、盲目で生まれるケースがとても多いことが新たな問題として浮上しているそうです。

また、ノーベル賞受賞者の大村博士が開発された「河川盲目症」の治療薬「イベルメクチン」がシエラレオネではどのように生かされているかとの質問に、シスター吉田から次のようなメールをいただきました。

「ノーベル賞の治療薬開発者が日本人と知った時は、私もびっくりしました。70年代に、WHOがこの治療薬の配布をしたそうですが、その後はどうなっているのでしょう?。
 シスター・ベアトリスが、この寄生虫にやられ、今治療していますが、この治療薬はかなり高額です。一般の人は、何かおかしくても、まず病院には行きませんし、それに地方の病院では、恐らく見つからないでしょう。シスター・ベアトリスの場合、もう数年続いていて、どんな治療をしても一向に良くならず、シスターの弟が、製薬会社に勤めていますので、知り合いの検査技師を紹介してもらい、初めて分かったわけです。こんな具合ですので、WHOなりがしっかりと働かないと、この治療薬も宝の持ち腐れになってしまいます。アフリカでは、継続が一番の問題です。」 

未だ、シスター吉田とのメールの交信状況は改善されず、十分な情報は得られませんが、シスター・ベアトリスはOLG出身のシスターで、これからのOLG校を背負って行くシスターとして期待されている方です。私どもで力になれることはないか、探ってみようと考えています。

 

 2016年度になって㋈~11月と3か月、給食支援費を送金しました。また、一番急を要する「エボラ孤児支援金」と「OLG校教育支援・奨学金」を送金しました。2015年度からの繰越金がありましたので、このような送金ができました。感謝です。

 

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                      (菅野勝治郎) 


            10月31日 シスター根岸のお墓参りにて