主のご降誕の喜びが溢れますように。
シエラレオネで奮闘するシスター方はじめ、多くの方々のご協力を得て「ともに歩む会会報」の6号を発行することができました。
支援者の皆様方は、会報紙上で、元気で底抜けに明るいルンサの子どもたちの写真を目にするのを楽しみにしておられることと思いますが、今号は内容も写真もかなり重いものになってしまいました。シスター吉田は「これでも、日本の支援者の皆様のことを考えて、できるだけ柔らかく書きました・・・」と言っておられます。現実には、もっともっと、大変な日々の闘いがあるのではないでしょうか。
エボラ出血熱に罹患しながら、無事に全快して生還したカディアツさん、喜んで迎えてくれるはずの家族は全員がエボラのために亡くなっていたという事実には胸が締め付けられました。笑顔で励ますシスターエリサにも寂しさを隠せない表情からは、彼女の切なさが伝わります。
私どもは、今、このシエラレオネの現実から目をそむけることをせずに、この重さ、暗さ、悲しさ、厳しさに少しでも寄り添って行きたいと思います。去年、「ともに歩む会」が生まれた意義は、今日の日のためであったのではないかとも思い始めています。
今回の発送作業には、師走であるのに12名ものスタッフが集まり、2時間で終了。その後、スタッフ会を開催しました。一番の議案は、シエラレオネへの送金をどうするかです。「ともに歩む会」は2年目で、支援金の減少を予想しながらのスタートでしたが、シスター白幡の大学時代の同窓生や麻布教会の青年会時代のお仲間など、多くの方々が新たに支援に加わってくださいました。去年の同時期を超える支援金が寄せられています。心より感謝いたします。
しかし、現地へは医療(エボラ)緊急支援として送った50万円以外は、まだ送金できないままでおりました。それは、この秋から始まった急激な円安傾向のためです。シスター吉田から、しばらくは7~8月の夏休みの時期に送金いただいた給食費で賄えるので、この円安の中での送金は待って欲しい。きっと、円高に戻る時が来る。それまで何とかやりくりして頑張るから・・・という要望が寄せられていました。でも、先週になり、もう、やりくりも限界に来ている、給食支援費を利用しての貧困家庭への食料支援はまだまだ必要で、打ち切るわけにはいかない。円安であっても、送金して欲しいと、SOSに似たメールをいただきました。そこで、スタッフ会ではできるだけ早く、9月から12月までの4ヶ月分の給食支援費を送金することに決定し、12月17日に送金しました。エボラ禍を心配しながら支援金を送ってくださった方々の気持ちをようやく現地に届けることができて、安堵しています。できれば、円安で目減りした分を補填して送金できるようになることを願っています。
また、スタッフの一員から「本部総会のあり方を考え直したい。前例にとらわれず、一般の支援者にも開かれた総会となるよう工夫したい。」との提案がありました。今回の会則改訂で「総会開催直前の会報で支援者全員に公告する」という項目を削除しましたが、可能な限り、前もって開催日だけでもお知らせし、誰にでも分かりやすく、納得していただける総会の運営を心がけていきたいと確認しあいました。
また「会報」発行の目的や編集方針などについて、各自考えてきて次回のスタッフ会で検討することにしました。支援者の皆様からも「会報にはこのような記事が欲しい」など、どのようなことでも結構ですから、会報についてのご意見がありましたら、是非お聞かせください。
会報発送の翌日(14日・日曜日)は、カトリック鷺沼教会のチャリティーコンサートに招かれて行ってきました。3~400名が入るお御堂いっぱいのお客様で、立って見ている人も大勢いる程の盛況でした。このチャリティーコンサートは「シエラレオネ支援(ともに歩む会)」と「きぼうのいえ」への支援を目的に開催されたものです。
幼稚園の幼い子供たちから、プロの声楽家まで、そして、オーケストラ付きのハレルヤコーラスの大合唱など、そのひたむきな素晴らしい演奏に心打たれ、沢山の元気をいただきました。会報の制作から発送までの疲れをいっぺんに癒された思いがしました。
そして、何よりも感激し、感謝したのは、これほど多くの方々が、シエラレオネのためにと言って心を合わせて労してくださっていることを、目の当たりにすることができたことでした。この季節、各地の学校や教会から、バザーの収益からとか、文化祭での募金活動からなどと書き添えられた支援金をいただくことが多くなりますが、その一つ一つがこのような人々の熱い思いによって寄せていただいている支援金なのだと改めて思いました。
今年1年間のご支援に改めて心から感謝いたします。
インフルエンザの流行が報じられています。皆様、どうぞご自愛ください。そして、良い新年をお迎えくださいますようにお祈りいたします。