11月30日、シスター根岸の笑顔を思わせるような秋晴れの日に「シスター根岸を偲ぶ会」が開催されました。会場はシスターが日本滞在中の住居にされた宣教クララ修道会の一室です。普段はシスター方だけが使用するお部屋のようにお見受けしましたが、会場いっぱいの29名の方々が参加してくださいました。遠く、北海道や埼玉から馳せ参じてくださった方々もあり、皆様からいただいた追悼文の綴りも配られました。
最初に「賛美と祈りの時」を持ちました。司会者(代表)の簡単な祈りの後、讃美歌「いつくしみ深き」や「主に任せよ」が歌われ、讃美歌の間に3名の方々が、心に響く祈りをささげてくださいました。
その後、御聖体の宣教クララ修道会 日本地区長のシスター アンヘレス トーレス様、シスター根岸の弟・根岸和光様からご挨拶があり、シスター吉田富美子さんが「シスター根岸のシエラレオネの働きと、シエラレオネの今日」という題でお話をしてくださいました。シスター吉田の話を聞いて、改めてシスター根岸の足跡の偉大さを思い、また、今どれ程支援が必要であるかを思わされました。シスターは、「お陰さまで、徐々に現地の生活は改善に向かっているが、ここで打ち切ると今までの努力も無に帰してしまう。もうちょっと支援を続けて欲しい。」「アフリカの時間の流れでは、もうちょっとと言うのは50年間ぐらいだ。」と言われました。参加者の中には50年後もまだ活躍できそうな若い方もおられたので、嬉しくなりました。
シスターのお話の後、シスター根岸が支援者であるハウエルさんにお願いして作曲していただいたという「バラの聖母マリア」という歌を皆で歌いました。また、龍谷大学教授の落合雄彦先生が病床にシスターを訪ねてインタビューしてくださったビデオも観させていただき、シスター根岸を偲びました。