2018年3月11日日曜日

3.11 / チャリティーコンサート


 

   7回目の3,11を迎えました。
 東日本大震災で被災された方々とそのご家族の上に、天よりの恵みと慰めが豊かにありますようにお祈りいたします。


 1週間前の34日・日曜日の午後、カトリック世田谷教会で「アンサンブル・ユビラーテ 第2回演奏会」が開催されました。これは、“ともに歩む会”支援を目的にしたチャリティーコンサートとして開いてくださったものです。私は今回初めて参加させていただきましたが、その歌声は今でも心に深く留まっています。


 そして今、思いますのは、あの透明感のある歌声は、大震災で命を奪われた方々の鎮魂の歌として、また、未だに深い悲しみの中におられる方々を慰め、力づける歌としても大きく用いられる歌であったのではないかということです。


 確か、昨年はこのコンサートは東日本復興支援と“ともに歩む会”支援の2つの目的を持って開催されたと思います。今年は、私ども“ともに歩む会”のためだけに開催してくださいました。私は、その事実に大きな恐れを感じずにはおられません。


関根神父様初め、関係の方々がそれだけ大きく私どもの小さな活動に期待し、現地で活躍しているシスター方を応援しおられるためと思い、心より感謝いたします。そのご期待にお応えできるように、一層祈りを強くして励んでいきたいと思います。


 当日、参加してくださった麻布教会ぽるぼろんの会の2名の方が、演奏会の感想をお寄せくださいましたので紹介します。ぽるぼろんというスペイン伝統のお菓子を作って、それで集められた支援金などをシエラレオネのために寄付してくださっている会の方です
                     (菅野勝治郎)


 


💛(前略)演目はこの四旬節にふさわしく、ルネッサンス期のスペインの大作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリアによる「聖木曜日(主の晩餐)の朝課より」と題されたもので、詩編の祈りの曲として取り上げられていました。


男女合わせて24名の方々は、名倉亜矢子さんの指揮の下、清らかな澄んだ歌声をお御堂内に響き渡らせ、私たちを特別な世界に導いてくださったように感じられ、感動いたしました。また後半は朗読も挿入されて、聴いていて主の晩餐の場面を心に思い描くこともできました。


今回いただいたプロブラムには、歌い手のお一人である岸也数志氏が、聖週間とこの歌曲との関わりを詳しく解説した文章を掲載なさっていて、キリスト者である聴き手が、その歌と意味をより深く理解できるよう案内されているのも素晴らしいことと感じ入りました。


演奏会の最後は、同じビクトリア作曲の「Ave Maria」がアンコール曲として捧げられ、満たされたコンサートは閉会となりました。


聖週間を間近に控えて、この素晴らしい出会いが与えられたことに厚く感謝申し上げます。

 
     カトリック麻布教会 ぽるぼろんの会  
        マリア カタリナ 玉井真寿美


 
💛(前略)四旬節の主日にあたり、聖週間の音楽を聴かせて頂いた事は大変意義深く、また感動深いものでした。

無伴奏のグレゴリア聖歌と朗読から成る素晴らしいプログラムでした。
全曲を混声合唱でしかも無伴奏で歌い通すのは、本当に高い実力がなければ出来ない事と感じました。

ハーモニーの素晴らしさ、歌声の美しさ、その華麗さ、荘厳さに圧倒されました。

ラテン語の難解な曲の背景や意味などを、ご自分達で勉強、翻訳なさりすっかりご自分達のものとされている歌声に、私達の心と身体がすっぽり包み込まれている気が致しました。

 私達に素晴らしい音楽の感動を下さった事、そして、何よりシエラレオネの子供達の為に歌って下さり、寄付を募って下さった事に感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。

         カトリック麻布教会 ぽるぼろんの会 
         小さき花のテレジア 山本文子


12日朝、シエラレオネのシスター アドリアナ地区長から、次のメールがとどきました。


菅野さま

 今日私たちは、津波から7年目を迎えた日本の皆さまと祈りを合わせます。

私たちは、神が愛するものを失ったすべての人々に慰めを与え続けてくださることを祈ります。

あの年、あなたの国がどんなに偉大な国であるかを世界に示してくれたことを感謝し、あなたの国の尊厳と団結を賞賛します。..

 主はあなたを祝福します! 

 シエラレオネの姉妹

Sr.アドリアーナ・フアレスMC