2017年9月28日木曜日

Sr.エリサ&Sr.吉田の報告・会報17号に加えて

 会報17号は10月2日にアップできるように準備をすすめています。
 会報の編集終了後に、前地区長・シスターエリサとシスター吉田がお書きくださった2017年度の報告が届きました。郵送の会報には挟み込みでお届けしますが、このウェブサイトでは、会報よりも一足先に皆様にご覧いただきます。日本文の後に、英文による原文も掲載します。



親愛なる「ともに歩む会」支援者の皆様。

    数年にわたり、私たちにお示しくださいました皆様のご協力と親愛の情、改めて心からの感謝を申し上げたいです。私たちの学校で行われている給食支援は、特に今現在、給食支援が実施されている小学校と幼稚園の入学希望者が多くなっています。小学校と幼稚園だけでなく、村からきている20名の中学生も給食プログラムのお世話になっています。頂いた支援の中ですべての必要を満たすために、シスター吉田は2か所のローカルマーケット、ルンサから近いフォレドウグ村のマーケットと、カンビアに近く、マンゲブレから数マイルのロクプルのマーケットに、月一度の買い出しに行きました。「ルマ」と呼ばれるこのローカルマーケットは、近隣の村や国境を越えたギニアからも、仲買の人々が、村々で栽培された農産物を運んできます。値段は卸値ですので、ドルの交換レートが不安定の中、安い値段で買うことができ、頂いた支援のうちで、子供たち一人一人にお食事をあげることができました。
 給食以外でも、この給食支援は、調理をする婦人たちの雇用を通して、その家族を養う手助けにもなっています。990万円、これらの必要のために使用いたしました。

 
  幼稚園への支援は、主に文部省から認可されていない教員(Community Teachers)の給与として使用しました。文部省や町のお役人さん達からの賄賂など様々な問題があり、私たちの幼稚園は、「私立幼稚園」として残ることになりました。このために、父兄から徴収する月謝も値上げしましたが、幼稚園だけでは全先生の給与を払うことができません。皆様からのご支援は、子供たちに良い教育を授ける機会となりますし、同時に、幼い子供たちの世話をする数名の先生の雇用の機会ともなっています。3歳から5歳までの子供たちは、大きな子供たちよりもより世話が必要ですし、2年前に増築した園舎のおかげで、園児の数は286名に増えましたので、先生の数ももっと必要です。 合計800,000円は、学年末まで幼稚園を運営するための大変ありがたい大歓迎のご支援でした。

 グアダルペ学園中・高等部への900,000円の奨学支援は、大学生のための支援となっています。高等部を卒業した多くの生徒が、能力的に可能ですが、大学の学費が高いために大学で勉強するのが困難な状態にあります。また、グアダルペ学園では、エボラの期間に亡くなった教師の子息も支援しています。この先生(アブドウル コンテさん)は、亡くなった時40歳の前半でしたので、コンテさんが亡くなった時、長男は、高等学校の最終学年でした。ほかの子供たちは、中学校と小学校に通っています。コンテさんの子息が無事大学を終え家族を支援できるようになるまで、奥さんは、読み書きの得意な方ではありませんので、私たちの学校の調理人として働いています。

 グアダルペ学園は、奨学支援だけではなく、頂きました50,000円の多目的支援により、大雨により倒壊し、無防備になっていた裏側の塀の修理をしなければならないという問題を解決できました。女子寮が学校の敷地内にありますので、塀がないということは、危険でした。皆様からのご支援により、この問題をすぐに解決でき、感謝あるのみです。

  900,000円のマリアイネス学園への奨学支援は、今年度は、試験センターから請求される高額な試験費用を支払うことができないマリアイネス職業センターの最終学年の多くの生徒の試験費用に使用しました。多くの女性は、試験の後、商業科、被服・裁縫科、家政科、食物科と美容科などそれぞれの学部で実技実習を受け、自分の学んだことに親しみを感じ、仕事を探すことができるのです。50,000円の多目的支援は、パンの作り方など今まで教えていなかった新しい料理の作り方や、台所をどのように清潔に保つかなどを教える食物科の特別講師のための支払いに使用しました。

  医療支援のための300,000円。皆様ご存知のように、鉱山閉鎖後のルンサの経済状態は、多くの人々が失業しています。そのような状態ですので、医療支援は、多くの病気の方々、特に幼い子供たちの助けとなりました。クリニックあるいは薬局に病気の方々を送るだけではありません、何回も病人を病院にも送ることが出来ました。医療支援は、グアダルペ学園中・高等部のみにとどまらず、グアダルペ学園小学部そしてマリアイネス学園にも支援しました。

  184,061円の「玉川ランチ」は、毎年全校で待っている「贈り物」です。大祝日・グアダルペの聖母マリア祭に用意される生徒のためのおいしいお食事は、この日を偉大なものにします。この日に生徒たちが楽しみにしている牛を、皆で興奮して待っています。牛が、学校の敷地内に入ると同時に、子供たちの叫びと手拍子が、そこにいる皆に喜びをもたらします。

  クリニックマイル91支援・30,000円。クリニックマイル91では、毎日多くの患者を診療しています。多くの方々は、シスターたちが薬のために請求するわずかな金額でも支払うことができません。そうかといって、健康を回復することは必要不可欠なことであることだとわかっていますので、この方々に薬をあげないということもできません。患者さんの中には、支払いのために鶏や、自分の畑で採れた果物や野菜を持ってきます。支援金、ありがとうございます。これにより、シスターたち、薬の購入を続けることができます。何らかの形で薬代を支払いたいとの自尊心から、自分のできる限りのもので支払う人々の尊厳を保ちながら、人々を助けるのです。

 
  私たちは、多くの方々にとり、経済状態は決して容易でないことを、理解し、わかっております。しかし、私たちにとり確かなことは、どんなに少額であっても、ちょうど、一滴、そして又一滴が、多くの人々の渇きを緩和し癒すように、皆様のご支援を高く評価させていただく、ということです。

 
  今、シスターエリサとシスター吉田は、新しい任務を受け、グアダルペ学園を離れますが、皆様が、シエラレオネのため、特にグアダルペ学園とルンサにお寄せくださいましたご支援を、決して忘れません。神様が、皆様の寛大さに、豊かな祝福を注いでくださいますように、私たちのお祈りの中で、いつも皆様のことを思い出しています。

 
感謝のうちに、         シスターエリサ パディジャ

                     シスター吉田

 
コンテナで届いたブランコに乗って
 
 
コンテナで届いた鉛筆などをもらって
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dear Mr. Kanno and members of walking together group,

 
We want to say a big thank you once more for the solidarity and closeness you have shown to us all these years. The feeding program for our schools brings many students particularly at the kindergarden and primary school where the program continues. Also, not only Kindergarten and Primary children, 20 student of secondary school those who are coming from villages. In order for the assistance to be able to cover all the needs, Sr. Yoshida goesones a month, to two local markets, one at Foredugu, a village close to Lunsar and the other at Rokupr close to Kambia and few miles after Mange Bureh. These movements in the local markets locally known as “luma” bring people from different areas, also after the border, Guinea to sell their products as wholesale. At the same time it is of great help to us as the rate of exchange is not stable but thank God still enough to offer a plate of rice to each child.. A part from feeding, the program also helps the families of the cooks. This is done thanks to the employment of women that prepare the meal for the schools.  The sum of ¥ 9,900,000 was used for this purpose.
In the Kindergarten the assistance goes mainly to the payment of community teachers. After seeing the difficulties, the other schools have in dealing with the Ministry of education officials and some authorities in the town, we have seen the need to remain private. Therefore while we adjust in the payment of fees from the parents, the school is unable to pay all the teachers that are in the school. Your help gives us the opportunity to offer to the children good education and at the same time recruiting the number of teachers needed to take care of the little ones. Children from 3 to 5 years need more attention than the bigger ones and as the number has increased to 286 thanks to the classrooms constructed two year even more teachers are needed. Therefore the sum of ¥ 800,000 was more than welcomed as it helped greatly to bring the academic year to an end.
Our Lady of Guadalupe Secondary with the ¥900,000 received for scholarships, can now help students at University level. A good number of those that finish their senior School find difficult to pay the high fees of the University and yet they have the capacity to succeed at a higher level. The school is also helping the son of one of our former teachers who died during the ebola. Mr. Abdul Conteh was in his early forties and therefore his eldest son was finishing the senior school at the time of Mr. Conteh’s death.  Mr. Conteh’s wife, being illiterate works as cook in one of our schools while the son attends University hoping to help the family when finishing. The rest of her children are still in the secondary and primary school. The school did not only help in the studies but could also, with the multipurpose amount of ¥ 50,000 solved the problem of the back fenced of the school which collapsed due to the heavy rains and that left the school unprotected. Having the boarding home students in the compound it is a risk not to have fence. Your help solved the problem in no time for which we are thankful. 
Maria Ines scholarship assistance of ¥ 900,000, was able this year to help the women in paying the exams fees as many of them are unable to afford the huge amount that the examination Centre ask to the final year students. Many women after the exams offer practical in the different courses such as commerce, clothing and tailoring, home economi cs, Catering and cosmetology making them feel more familiar with the courses they complete and able to find job. And \50,000 for the multipurpose we could pay for extra teacher for Catering Section to teach new dishes, like how to bake bread, etc, and how to keep clean the kitchen.  
300,000 for Medical Support. As you know the economic condition of Lunsar after the closing of Mining, many people are jobless. So your medical support served so many sick people, especially for the little ones.  Not only “Clinic” or “Farmacy”, many times we could send them to hospital. This Medical support is not only OLG, also OLG Primary and Maria Ines.     
Tamagawa Lunch of ¥ 184,061 is a “present” all the schools expect every year as their delicious lunch marks a big day on the celebration of Our Lady of Guadalupe. The cow they enjoy on that day is something they expect with great enthusiasm. As soon as the cow enters the compound the shouting and clapping of children brings joy to all of us. With how little people can be happy!!
For the Mile 91 Clinic\ 30,000. The Mile 91 Clinic attends a large number of patients every day. Many cannot afford the meagre amount the sisters charge for the medicine; and yet it is difficult to deny it as we know that it is necessary to regain their health. Some of them come to the clinic to pay either with chickens or with any fruit or vegetable they have from their harvest. Thanks to the money that is available the sisters can continue buying medicine while helping the people to maintain their dignity “paying” with whatever they have as it is out of self- respect that they come to ask for medical attention with whatever they can offer. 
 
We know and understand that the financial situation of many is not an easy one but we are all certain that whatever little that is given to us is greatly appreciated as drop after drop alleviates and quenches the thirst of many.
Now we, Sr.Elisa and Sr.Yoshida are leaving from OLG for new assignments, but we never forget your generous assistance for Sierra Leone, particularly Our Lady of Guadalupe, Lunsar. May God bless you for your generosity, we remember you always in our prayer.
 
Thank you so much,
Sr. Elisa Padilla m.c.
Sr. Yoshida m.c.      
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

2017年9月9日土曜日

コンテナの荷物、ルンサへ  /  ガーナの高校生




 
 
とても嬉しいニュースですので、会報よりも一足先にお知らせします。
 
 

331日に出港したコンテナ船は517日に無事フリータウンに入港したとの知らせがあったのですが、それから待てど暮らせど陸揚げしたとの報告が入りませんでした。どのようなトラブルがあったのかは分かりませんが、コンテナを提供してくださったグッドリチさんがシエラレオネまで行って、問題を解決してくださいました。そして、この度上記の写真とともに、陸揚げして無事に倉庫に収めたとの知らせをいただきました。

上の写真の左端がグッドリチさんでその右は丁度にボランティアでルンサに着いたばかりの加藤陽和さん、その右は笑顔のシスター吉田です。右端は現地の係官だそうです。

数日前にシスター吉田から届いたメールによると、まだ、フリータウンに行ったり来たりしながらの荷物運びが続いているそうです。
 
 

皆様からいただいた善意の支援物資がすべてシエラレオネの地に届いたことを心より感謝いたします。

グッドリチさんご夫妻は、今回の経験を生かして、次回はもっと効果的に支援物資の輸送を行いたいとおっしゃっていました。

現地に届いた荷物を見てのシスター方の感想なども聞いて、次回の計画を立てたいと思います。物資支援を予定しておられる方は、しばらくお待ちください。
 
 

 

下の写真は、827日(日)に明治神宮内で開催された「原宿スーパーよさこい2017」の一場面です。西アフリカ・ガーナ在住で“ともに歩む会”の支援者でもある堀田善子さんからお誘いがあって見て来ました。
 
 
 
 

  堀田さんはサポーターの一員として、ガーナの高校生十数名と来日しました。ガーナの高校生と日本の高校生が同じ舞台に立って、素晴らしいダンスを披露しました。

身体能力が高く、リズム感もあるガーナの高校生も、日本風の振り付けのダンスの習得にはとても苦労したそうです。

ガーナの衣装を身に着けた晴れやかな表情が、とても印象的でした。下の写真の右側の女性が堀田さんです。
 
 
 
 

堀田さんは翌日、修道院にシスター白幡を訪ね、シエラレオネとガーナの人々の国民性や国情の違いなどに話が弾みました。

堀田さんは今年の12月にOLG学園を訪問して、子ども達にアートの指導をしたいという計画も持っておられるそうです。
やがて、シエラレオネの生徒たちも日本に招くことができたら・・・という夢が拡がりました。
 
 

                     (菅野勝治郎)