2014年5月26日月曜日

シエラレオネの平均寿命

2014515日にWHO(世界保険機関)が世界194カ国の平均寿命を発表しました。
 2012年の調査結果だそうですが、何とそれによると、世界一の長寿国は日本で、世界で最も寿命の短い国は依然としてシエラレオネだそうです。
シエラレオネの人々の平均寿命は私たち日本人の約半分ということになります。


 男女平均寿命
 男の平均寿命
 女の平均寿命
日     本
84歳   (1位) 
80歳  (5位)
87歳  (1位)
シエラレオネ
46歳  (194位) 
45歳 (194位)  
46歳 (194位)



     母親から託された弟の子守をしながら下校する小学生

シエラレオネの一つ上位は、アンゴラ、中央アフリカ共和国などの4カ国が52歳で、190位タイ。それから上は、1歳ずつ複数国の上昇になっていますが、シエラレオネだけが、6歳も離れの最下位です。
今から10年前頃には、シエラレオネの平均寿命は34歳という記録を見たこともありました。何故、シエラレオネの平均寿命がこれほど短いのかの理由として、約10年間続いた内乱の影響がよく挙げられます。しかし、それだけが原因ではないように思います。
ユニセフの統計によると、シエラレオネの新生児死亡率は561,000 で、5歳未満死亡率 2701,000、妊産婦死亡率1300100,000で、いずれも最悪の統計です。赤ちゃんが生まれても4人に1人は5歳まで生きられないで死んでしまうのです。原因として、医療環境の劣悪さはもとより、清潔な水が飲めないこと、妊産婦の栄養が十分に取れないこと、育児知識の乏しさなどが考えられます。そして、その原因の根底にあるのは貧困であることは確かなことでしょう。
シスター吉田からは、無知・貧困・親のエゴゆえの若年者の結婚・妊娠など、もっと厳しい現実の話を聞いたこともありました。
もう、シエラレオネは復興を果たして、自立できる情勢になってきているのではないかとか、支援から手を引いても大丈夫な国になったのではないだろうか・・・との意見も聞かれます。確かに肋骨が浮き出た乳児のうつろな顔にハエがとまっているような悲惨な写真がルンサから送られてくることはありません。
嬉々として運動会に参加しているOLG校の子ども達が、やがて良き母親として子育てに励むことができるようになった時、私たちがともに歩もうとしているシエラレオネは本当に自立できる国になるのではないでしょうか。
世界一長寿国の日本でも問題山積ですが、皆様のご協力で、今こうして支援活動を継続できる幸せを感謝したいと思います。 
お陰さまで、5月も、給食支援と多目的支援を送金できました。ありがとうございます。 



シエラレオネにもお年寄りはいますが、盲目の方が多いようです。若い頃から裸足で生活しているために、足から侵入した寄生虫に視神経が侵されてしまうのだそうです。

            ともに歩む会 代表 菅野勝治郎

2014年5月11日日曜日

幼稚園園舎建築着工

前のブログでもちょっとお知らせしましたが、今年度の大きな計画の一つでありました「ルンサ玉川白百合幼稚園」の3教室増築工事がようやく着工しました。この幼稚園は、当初はOLG学園の教職員の子弟の保育のために設立されたのですが、だんだん人気が高まり、ここ数年は教室に入りきれない子どもは入園を断らざるを得ない状況になっていたそうです。真の人間教育を目指すシスター白幡園長の弛まぬ努力が大きく実を結んで来ているのだと思います。



上の写真はシスター白幡と園児。

今回の増築資金182万円はエキスパート・チャリティー・アソシエーション様からのご寄付で1月に送金しましたが、着工が遅れていました。遅れた理由をシスター吉田に尋ねましたら、司教様が多忙で、カトリック・ミッションの認可を得るのに時間がかかってしまったとのことでした。OLG学園(グァダルーペ聖母女学園)は、御聖体の宣教クララ修道会の経営する学校ですが、カトリック・ミッションの管理のもとに運営されており、校地もカトリック・ミッションから借りているのだそうです。小さな組織ですと、いろいろ理由を付けて国に接収されてしまうので、カトリック・ミッションという大きな組織の保護下での活動が不可欠とのことでした。

         すし詰め状態の教室

園舎建築はすべて、シスター吉田の設計・管理のもとに行われます。建築予定地に樹齢4~50年のパーム椰子の木が数本有り、どうしても2本は伐採しなければならなかったそうです。
      

  

下の写真は、敷地の四隅の直角を測量しているところで、昔、学校で習った1×1×√2がとても役立ったそうです。



下の写真は、水を入れた細いホースを使って水平を測り取っているところだそうです。昔ながらの方法ですが、これをきちんとやらないと建物全体が狂ってしまうので、何度もやり直しながら慎重にやったそうです。


シスター白旗が
「ようやく建築が始まったと思うと嬉しくてたまりません。父兄たちも大喜びすると思います。幼稚園に入れるのを待っている子どももたくさんいます。寛大なご支援に感謝します。」
と書いて来られました。


5月も、給食支援と多目的支援を送金することができました。
ご協力ありがとうございます。

         ともに歩む会 代表 菅野勝治郎

2014年5月5日月曜日

Recordando a la Hermana Leticia y continuando su Mision

前のブログでも書きましたが、このWebサイトを海外で見てくださる方も多いことが分かりました。そこで、今回はアルゼンチン出身のタナカ・マルタさんにスペイン語で「シスター根岸の思い出、そしてともに歩む会」を書いていただきました。

Hermana Leticia ,continuaremos su mision.
La primera vez que me encontre con la hermana Leticia, fue un verano , en la casa de la congregacion en Tokyo.
Charlamos en el jardin, al lado de la estatua de la Virgen Maria, lo recuerdo muy bien. Nos conto como era la mision en Lunsar,la gente, los ninios, lo que  hacia falta,...su mirada brillaba con ternura al hablar, “ojala podamos darles de comer suficiente aunque sea una sola vez al dia    “, eso era su preocupacion principal. Ya han pasado 27 veranos desde entonces, la obra que inicio, esta en marcha y seguira avanzando, a pesar de los temporales y viento en contra que le toco enfrentar tantas veces ,incluso en su lecho de enferma, por alguna gente sin corazon. pero por la Gracia del Padre y de la Santa Madre Maria, continuamos caminando hacia el futuro, juntos por la senda con los necesitados, las hermanitas de las misiones,los buenos donantes,y los colaboradores dispersos
en todos los continentes. Gracias Hermana Leticia, descanse tranquila, que aqui seguimos su labor.
 El cambio de estacion se siente en todo el ambiente, en el hemisferio sur ,empieza el invierno,en el hemisferio norte el viento calido de la primavera ya ha llegado La obra que inicio la Hermana Leticia, sigue avanzando, en todas las estaciones, gracias a ese grupo de donantes, y simpatizantes de esta mision, saben que ahora
somos mas de 300 personas?  Todos estamos unidos para brindar la sonrisa a los ninos necesitados ya sean de Sierra Leona, Nigeria o Argentina,Mejico. Cada moneda cada billete, es utilizado para que tengan un futuro de buen trabajo, educacion y de paz porque al tener, hogar ,alimento y educacion, tendran la serenidad para vivir y crear .
Gracias!!, por la caridad y benevolencia de todos los colaboradores y por la labor infatigable de las hermanitas de las misiones.

                                 Marta Tanaka

2014年5月2日金曜日

ページビュー 4000回

 風薫る5月を迎えました。
 シスター根岸美智子さんを天にお送りして半年が過ぎました。シスターが居てくださったら・・・と思うことの多い半年間でありましたが、天上から見守り続けてくださっていることを信じつつ、歩んでおります。

  5月1日に、このウェブサイトのページビュー数が丁度に4000回を数えました。ブログの編集者が使うページに毎日のページビュー数が表示されます。ページビューというのは、ウェブサイトへの訪問者数ではなく、たとえば一人の人が、1回のアクセスでブログと会報と会則をご覧になれば、3回と数えられます。ですから、4000回のアクセスがあったという訳ではないのですが、それでも開設から約4ヶ月で4000回ですから、随分多くの人に見ていただいたことになり、感謝するとともに責任を感じています。
 最近、気がついたことですが、閲覧者の国別の統計も見ることができます。この1週間に、どこの国から何回のページビューがあったかが分かります。それによると、1~2割が海外からのアクセスなのです。最近では、アメリカ、中国、ドイツ、インド、フランス、フィリッピン、シエラレオネ、ウクライナ、台湾、などの国名がありました。数週間前にはガーナなどアフリカの国名もありました。
 恐らく、海外在住の日本人の方が見てくださるのだろうとは思いますが、シスターエリサ地区長の英文原稿をブログに掲載したので、外国人の方にも読んでいただける原稿が一つでもあってよかったと思います。これからも、英語やスペイン語などのお便りをいただいたら、なるべく原語のまま紹介していきたいと思います。
 ウェブサイト全体も外国語版ができるといいのですが、それは、まだ夢の話です。でも、シエラレオネでもこのウェブサイトが見られるので、シスター吉田が開いて生徒や先生方に見せると、写真の載っている子どもたちなどが大喜びするそうです。


<シスター白幡からの手紙の一節です。>
 今日、4月25日にともに歩む会の会報3号が届きました。支援者の皆様からの追悼文を読ませていただきました。シスター根岸は誰にたいしても優しい、いつも微笑みを分けてくれた素晴らしい宣教者だったことを改めて思い知らされました。私もこれから先何年生きるか分かりませんが、シスターに倣って悔いのないようにと願っています。



 幼稚園の増築工事もようやく着工したそうです。次のブログで様子をお知らせします。

             ともに歩む会代表 菅野勝治郎