2015年7月15日水曜日

Sr.白幡からの手紙


 シスター白幡は4月初めにシエラレオネに戻られましたが、それ以後、左膝がとても痛むようになりました。スペイン人の医師に診てもらったところ、シエラレオネでは治療できないとの診断で、丁度にスペイン・イタリアに出張されるシスターエリサ地区長に同行し、また、イタリアからは日本人シスターに付き添っていただいて、7月初めに帰国されました。


 シスター白幡から近況報告のお手紙が届きましたので、紹介します。シスターの病状等がはっきりしませんでしたので、皆様への報告がおそくなりましたことをお詫びいたします。一日も早く完治されますことを心よりお祈りいたします。 (菅野勝治郎)

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支援者の皆様

いつも私たちのためにたゆみなくご支援くださってありがとうございます。 どんなにシエラレオネの人々が助かっているかわかりません。

私どもの宣教クララ会の6年に一度の総会が今年はスペインであり、それに出席した地区長のシスターエリサとシスタージョセフィンと一緒に私もマドリッドに行き、20日間滞在しました。

マドリッドでは4人のシスターたちが1歳から6歳までの子どもたちの教育に携わっています。ご存じのようにスペインの夏の夜は10時頃まで明るいので、ある時夜の11時半にお教室のお掃除をはじめたのには驚きました。

人数が少ないのにシスターたちは子どもたちのランチをとても上手に作っていました。野菜を切ったりお皿やお鍋の洗い物を手伝ったりいろいろな経験をさせてもらいました。

総会のあったパンプローナから一緒にローマに行きました。
 私たちの会の創立者・福者マリア イネスが晩年を過ごし、列福されたローマの総本部で新しい総長と総評議委員の選挙が行なわれました。半年以上前から世界中のシスターたちがこのために祈っていました。聖霊の導きによってマドレ マルタが新しい総長に選ばれました。また、総評議委員の一人にシエラレオネ人でOLG出身のシスタージョセフィンが選ばれたのには誰もが驚きました。

世界中から集まった代表のシスターたちも交えて皆が本当にひとつの心で一致している喜びを私も味わうことができました。

総会の終わるのを待って、私は日本から出席した二人のシスターと一緒に日本に帰ってきました。目的はシエラレオネでは出来ないといわれた膝の手術のためでした。4月にシエラレオネに戻ってから膝が激しく痛みだし、歩行が困難になってしまい、スペイン人のドクターに手術が必要と言われたからでした。

日本への旅は、私のためにシスターが車いすを頼んでくれ、 おまけに一緒に同行したふたりのシスターも一緒に行動できるように配慮してくださったので、とてもスムースにいき、助かりました。ソウルの飛行場はとてもきれいですが複雑でしたから、もし私だけだったらとても大変でした。 いつも神様は助け手の天使を送ってくださいます。

日本に来て、医者である弟の紹介状をもって駒沢病院の整形外科で診ていただきました。レントゲンをみて先生は「骨は大丈夫です。膝の痛みは加齢で使い過ぎのために筋肉がとても衰えているからです。」とおっしゃいました。 筋肉のトレーニングをすれば治るそうです。そしてもう来院しなくても良いとまでおっしゃいました。

これもシスターはじめ多くのかたがたのお祈りのおかげかと感謝しています。 ともかくリハビリは始めました。

「完全に治らないうちは帰って来ないように」とシスターエリサから何度も言われましたが、私の心はいつもあちらにあります。 忍耐が必要です。

シエラレオネはまだエボラが完全に終息して居ないようです。 続けてお祈りします。

これからもどうぞよろしくお願い申しあげます。 皆様の上に神様の祝福が豊かにありますように心からお祈り申し上げます。
              712日 シスター白幡和子