2013年11月10日日曜日

悲しいお知らせ






深冷の候、皆樣、如何お過ごしでしょうか。
「ともに歩む会」は、手を貸す運動の支援者であられた多くの方々へのお知らせも儘ならない、真に厳しい船出となりましたが、引き続きの支援を表明してくださった方々から多くの励ましをいただき、心から感謝いたしております。


さて、私どもにとって、大変悲しいお知らせをしなければなりません。
「ともに歩む会」の立ち上げを心から喜んでくださり、「相談役」就任も快諾してくださった、シスター・レティシア・根岸美智子さんが、入院先の練馬光が丘病院にて、去る11月1日午前8時16分に、主のみもとに帰られました。

10月26日に発行いたしました会報創刊号でお知らせいたしましたとおり、シスターは、がん研有明病院の医師からは「悪性リンパ腫のがんは消滅したと考えてよい」との診断を受け、これからは快方に向かわれるとの希望を持っておりました。しかし、抗がん剤の副作用か、日々体力は衰えるばかりで、一抹の不安も感じてはおりました。
10月21日に練馬光が丘病院に入院し、検査を受けた結果、脳にがんの腫瘍が広がっていることが判明。入院から10日目の10月30日、シスターの弟さんから「主治医に呼ばれ、いつ急変するかわかならいと言われた」とのメールを受けて私が病院をお訪ねした時には、血圧はかなり下がっており、栄養補給のための鼻からの管も外され、息遣いが荒い状態でした。
しかし、丸刈り頭の少年のような姿の中に、「神様のしもべ」として、壮絶な人生を人のために捧げ尽くした者だけに与えられるような、何とも言えない勇者のような輝きが見られました。
その夜、病室に泊って付き添われた宣教クララ会のシスターお二人に看取られて、シスターは静かにこの世での命を終えられました。

シスターが亡くなられる5日前の10月27日に、前日発行・発送された「ともに歩む会」の会報・創刊号とリーフレットを病室にお届けしました。すでに瞳も定まらない状態でしたが、その時はじっと会報に視線を止めてくださいましたので、恐らく「この日が来るまでは・・・」との思いで、生き永らえてくださったのだと思い、深く感謝しております。
シスターの闘病中、快復をお祈りくださり、お見舞いくださり、お励ましくださった、支援者の皆々様に、心より御礼申し上げます。

通夜が11月4日に、葬儀は5日に、御聖体の宣教クララ修道会にて執り行われました。ともに歩む会からも「支援者一同」として生花をお供えいたしました。
私どもにとりまして、シスター根岸が亡くなられたことは、この上ない悲しみでありますが、これからもシスターは私どもとともに居てくださることを信じ、シスターのご遺志を継いで、シエラレオネの子ども達の明るい未来のために、ともに歩んでいきたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

11月3日にシスター吉田富美子さんが看病のためにシエラレオネから帰国されました。一足違いで生前のシスター根岸に会うことは叶いませんでしたが、OLG学園・マリアイネス職業センターの全校生徒が、シスターのお見舞いのためにと歌ってくれた歌や祈りのDVDを持参され、通夜・葬儀の前に流されました。きっと、シスターも、それを聞いてくださったと思います。
シスター吉田さんは12月7日まで日本に滞在されます。シスター吉田さんの滞日中にと思い「シスター根岸さんを偲ぶ会」を別紙のように計画いたしました。
急なご案内ではありますが、ご都合がつきましたら是非ご出席くださり、シスター根岸さんを偲ぶ時をともにしてくださいますようにお願いいたします。



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<シエラレオネ地区長 シスター・エリサ・パディジャからのメール  
                                         2013112
親愛なる菅野さんと支援者の皆様へ、

皆様がシスター根岸のためにしてくださった全てに対して感謝いたします。
主は彼女を主にふさわしい者と認めましたので、愛の火をもって清めてくださいました。
あなた方の親しさ、配慮に感謝いたします。皆さまは、彼女にとって兄弟姉妹であり、親であり、彼女のために全てとなってくださり、ありがとうございました。あなた方に主の報いがありますように。
こちらでは、多くの人々が悲しみを表しています。私たちも同じです。私たちのシスターは、私たちより先にいきました。シスター根岸は彼女のために永遠に準備をされていた冠を受けました。
私たちの創立者が、「心の立琴」の中で、「彼女は私たちの間で生き続け、残ったシスターたちの行く道を啓発し、導いてくれる星となって下さる」と述べています。
天国にいる彼女は、私たちの最大の仲介者となってくださることでしょう。
本当にありがとうございました。神の祝福が皆様の上にありますように。
                        シスターエリサと共同体の一同より
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いつか召される時には「やったー!!」と両手を挙げて神様のもとに帰りたいですね、皆さん!    
        
 (シスター根岸さんのことば・数年前の山王原キリストの教会での講話より)


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